ママちゃり行政書士 遺言 相続専門でやっとります!

豊中の遺言 相続専門行政書士   お役にたてれば 幸いです。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

揉める相続はこのパターン 6 【妻 VS 兄弟姉妹】

【妻 VS 夫の兄弟姉妹】 これもだいぶ厄介です。特に子供のいない夫婦は要注意です。相談に来られる方の話で、以前兄弟がでてきて相続で苦労したので、こういったことを二度としたくないので遺言を作りたいんです。という方がいらっしゃいました。 残された…

揉める相続はこのパターン 5 【後妻 VS 前妻の子】

【後妻 VS 前妻の子】 たまにありますが、前妻の子とも仲良くやっているといった場合には、後妻と養子縁組をしておくという平和的な解決方法もあります。この場合は実子と同じ扱いになるので、一旦は後妻にその後は先妻の子にという事も可能です。ただ先妻の…

揉める相続はこのパターン 4 【後妻 VS 前妻の子】

【後妻 VS 前妻の子】 ここで考えられる事前対策としては、遺言書で残された配偶者へ財産を残す意思表示をする。この場合遺留分は残りますので、その対策は必要です。前のお話でゆうと750万円です。(1500万から変わります) かなり以前に離婚されていて、ず…

揉める相続はこのパターン 3 【後妻 VS 前妻の子】

【後妻 VS 前妻の子】 通常 父 母 子供がいて、父が亡くなった場合、「おかーさんが前部相続したらいいよ」という流れになることも多いです。なぜならその母親が亡くなった時の相続が全て子にいくからです。 しかしこの後妻と前妻の子の場合、前妻の子が相続…

揉める相続はこのパターン 2 【後妻 VS 前妻の子】

【後妻 VS 前妻の子】まずはこのパターンです。もちろんこの妻が夫になる場合もありますが、割合的には圧倒的に少ないので割愛します。 前妻の子は、後妻の子と同じだけの相続割合があります。もし後妻に子がいなければ、後妻と子の割合は二分の一ずつになり…

揉める相続はこのパターン 1

親族で仲が悪ければ当然揉めます。そのような場合 相続発生前から事あるごとに揉めてるのですが、相続においてあるシチュエーションでは、波乱を含むぞというものがあるので、ご紹介いたします。もしご自分や身内に当てはまる場合は、十分ご注意ください。 …

遺産分割協議書の必要性 3 作り方

書面の作成はパソコンなどで大丈夫です。最後の氏名も印字でも構いませんが、できれば直筆で署名したほうが良いです。また押印は必ず実印を使うようにお願いします。 もう一つよく問題になる点として、「後日 この遺産分割に記載されていない遺産が見つかっ…

遺産分割協議書の必要性 2 作り方

遺産分割協議書を登記など手続きで使用する場合は、きっちりと書くべきポイントを押さえないと使えないものになってしまいます。 遺産分割協議書とタイトルをつけ、重要なポイントは、誰が何を相続するのかという事が明確になっているかというところです。こ…

遺産分割協議書の必要性 1

民法上は遺産分割協議は口頭でも成立するとは言われています。がしかし どんな仲の良い家族でもしっかりした書面がないと後で多くの場合揉めます。言った言わないは、細かなニュアンスの違いでもそれが大きくなり、大きな揉め事へと発展します。 遺産分割協…

特別受益にかんして注意するポイントがあります。 3

持ち戻し免除の意思表示を贈与者がすることで、遺産分割の時に持ち戻しを考慮しなくていいことになります。これは口頭でもいいことになっていますが、遺言書などの書面で残したほうが後々のトラブルを避けることができます。 また法律改正があり、婚姻20年以…

特別受益にかんして注意するポイントがあります。 2

もう一つは時効という概念です。かつては特別受益には時効という概念が存在しないといわれてきましたが、近年の民法改正で状況が変わってきました。 『令和5年4月1日以降は、原則遺産分割を相続開始から10年を経過後にする場合は、特別受益、寄与分は考慮さ…

特別受益にかんして注意するポイントがあります。 1

一つ目はなにが特別受益にあたるのかという対象の問題です。つまり親から子へ資金援助をしたからといってすべてが特別受益かというとそうでもないのです。「親族間の扶養的金銭援助を超えるもの」が特別受益とされています。つまり家族間で食費や医療費、学…

亡くなる前にもらったお金 遺産に含まれる? 3

持ち戻しをした場合の計算は、 【相続財産】 6000万円+特別受益2000万=8000万円 【法定相続分】8000万円×二分の一=4000万円 A太郎2000万円 B子4000万円 となります。 但し 遺産分割協議は原則として相続人の同意があれば自由に分け方を決めることができま…

亡くなる前にもらったお金 遺産に含まれる? 2

結論的に言いますと、B子さんの主張が正しいとなります。法律上、生前贈与で渡した財産は、遺産の前倒しのような扱いとなります。ですので遺産分割協議の際はこの分を遺産の中に組み込むということが必要になります。この前渡しの分のことを「特別受益」とい…

亡くなる前にもらったお金 遺産に含まれる? 1

父親が亡くなり、現在母親と子供 A太郎とB子がいます。A太郎が家を購入 その資金の一部として母親が2000万円を贈与しました。この時点で母親の財産は8000万円から6000万円に減ります。そしてこの後母親が亡くなり相続が発生します。 A太郎は、6000万円の遺産…

親の通帳の管理はご注意ください。

親と同居しているような場合、他の親族から相続のタイミングで横領を疑われるようなことがあるかもしれません。そうならないためにも記録に残しておくという事が必要です。 通帳の管理を任された場合は、 ① 現金でいつ、いくら引き出したか? ② その現金を何…

遺産分割  介護をしてきたんです わたし の話 8 事前準備

もう一つは負担付き死因贈与契約で「母親である私が亡くなるまで介護を継続してくれたら、○○円を贈与する」といった契約を結ぶという方法です。 今回の設定以上に預貯金がある場合でしたら、生命保険を利用するという方法もあります。生命保険は原則遺産分割…

遺産分割  介護をしてきたんです わたし の話 7 事前準備

認知症の介護というところで事前準備が非常に難しいのですが、認知初期のころであれば打てる対策があります。B子C子の関与なしにです。 一つは、おかーさんが遺言書を作っておくという事です。 介護をしてくれたA子に6割、残りをB子C子に2割ずつ こうすれば…

遺産分割  介護をしてきたんです わたし の話 6 寄与分の算定

寄与分というと三分の一だった自分の相続割合が二分の一にアップするというものではありません。 寄与分は、 プロのヘルパーにお願いしたら支払うはずだった金額をもとに、A子さんが介護に費やした時間を掛けて寄与分の金額を算出します。プロのヘルパーとは…

遺産分割  介護をしてきたんです わたし の話 5 家庭裁判所の見解

それでは具体的になんなら認めてくれるの?という事ですが。 ①寄与行為が親族としての通常期待される以上であること ②介護に専念していたこと(仕事の傍らに通って介護なんて言うのは認められません、病院 施設に入所していた期間は寄与なしとなります。 ③介…

遺産分割  介護をしてきたんです わたし の話 4 寄与分

「寄与分」 そんな素敵な制度があるなら、介護の努力もむくわれるやん、そう思われるかたもいらっしゃる方も多いかもしれませんが、実際のところ裁判にまでもつれても、認められないことが多く、たとえ認められても思っているよりは、非常に少ない金額しかも…

遺産分割  介護をしてきたんです わたし の話 3

認知症を患った親を介護するというのは、肉体的にも精神的にも非常に大変です。たとえデイサービスなどを使ったとしてもすべてが軽減されるわけではありません。そういった辛さを全く分からないB子C子にA子の気持ちはなかなか伝わりません。 また法律的な観…

遺産分割  介護をしてきたんです わたし の話 2

そんななか 母親が亡くなりました。財産は、2000万の価値の家と預金400万でした。 A子の主張 「長年にわたって認知症のお母さんの介護をしてきたのは私。当然私には多くをもらう権利があるはず。」 B子、C子の主張 「A子おねーさんは、家賃も払わず、母親の…

遺産分割  介護をしてきたんです わたし の話 1

遺産分割協議となった場合、法定相続分という目安にはなりますが、必ずその割合で分けないといけないというものではありません。そこで話に上るのが、兄弟姉妹 みんな同じ割合で分けるのかというお話です。 例) 認知症の母親と暮らすA子 長女、B子次女、C子…

認知症と相続対策の関係 3

認知症が疑われる可能性があると思ったときは、遺言書などを作成する前後すぐに心療内科等を受診し、「意思能力に問題なし」という診断書を取得しておくことです。 また認知症かどうかわからない状況の方は、「長谷川式スケール」と呼ばれる認知症の診断指標…

認知症と相続対策の関係 2

後に争われるのは自分に不利な遺言書を残された相続人が、遺言書の無効を訴える場合です。「この遺言書を作った時、すでに認知症だったはず、無理やり書かされています。よって無効です。」となってくると裁判ざたになってきます。 こういった場合裁判所は、…

認知症と相続対策の関係 1

認知症を発症したら、原則相続対策はできないものとお考え下さい。認知症とは「意思能力のない人」であり、意思能力のない状態でされた法律行為(遺言書を書く、生前贈与をするなど)はすべて無効となり法的効果を持ちません。 ただ認知症の症状は波があり、…

相続あらそい は身近にあります。5

見てきたように相続争いの火種は、財産の多少にかかわらず発生し、少ないからこそも揉める要素も多分にあるという事になります。 前のお話のケースでは遺言書一本書いておくだけで、回避できる話です。弟には遺留分というものもありませんので、全てを妻に相…

相続あらそい は身近にあります。4

また相続争いは、さきほどの話ではないですが、揉める家庭は財産が多いところではないという理由が別にもあります。 端的にゆうと揉める家庭は「バランスが取れるだけの金銭がない家庭」であるといえます。 例えば、同じ3000万円の財産がある家庭があります…

相続あらそい は身近にあります。3

家督相続で財産を受けた長男は、その代わり一族の面倒をすべてみるという覚悟で臨まなければいけないのです。親族にもいろいろややこしい人はいますが、戸主として面倒をみなくてはいけません。またその財産も好きに使えるかというと維持、拡大を目指すとい…