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豊中の遺言 相続専門行政書士   お役にたてれば 幸いです。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

祭祀財産とその承継について 1

祭祀財産というのもあまり聞きなれない言葉かもしれません。簡単にゆうと墓地、仏壇、系譜などが「祭祀財産」となります。ただこれは民法上 相続財産とは違う扱いになり遺産分割の対象にはなりません。遺産分割協議で、受取人や分け方を決めるものではないと…

自筆証書遺言 Q & A  2

Q:自筆証書遺言で一文字書き間違えました。修正ペンをつかってよいですか? A:自筆証書遺言の訂正方法には特別な方法があります。 民法968条2項によると「自筆証書(前項の目録を含む。)中の加除その他の変更は、遺言者が、その場所を指示し、これを変更し…

自筆証書遺言 Q & A  1

Q:自筆証書遺言のハンコは実印が必要ですか? A:認印、三文判でも可です。シャチハタのようなスタンプ印は不可です。長期の保存に耐えられないことがあるからです。 Q:遺言書に封をしないといけないですか? A:必ず封をしないといけないというわけではあ…

自筆証書遺言の絶対条件とは?

自筆証書遺言絶対必要な条件 というと難しく聞こえますが、シンプルです。 全文自筆で書くこと、作成日付を書くこと、遺言者の署名・押印を忘れないこと。この3つだけです。 最近の法改正で財産目録は、パソコンでの作成、通帳のコピー、登記簿謄本のコピー…

公証役場で必要な証人とはどんな方ですか?

秘密証書遺言でも公正証書遺言でも、公証人と自分の他に二人の証人が必要です。この公証人の署名押印によってその公正証書が担保されるというわけです。 この証人は、未成年者、遺言者の推定相続人と受遺者(遺贈を受ける人)、配偶者と直系親族、公証人の配…

秘密証書遺言とはどんなものですか? 3

秘密証書遺言は公証役場を利用するんですが、保管はご自分でという事になります。ですので紛失などのリスクは生じます。 一つメリットとしては、秘密証書遺言は署名だけを自署(自分で書く)していれば、遺言書の本文はパソコン等で作成しても問題ありません…

秘密証書遺言とはどんなものですか? 2

確認・封印というものを厳重におこないますので、後から相続人に「この遺言は本人が書いたもんじゃない」とか「偽造されてる」なんて言われることがなくなることになります。 また遺言の内容までは、確認しませんので遺言者だけの秘密にすることができるとい…

秘密証書遺言とはどんなものですか? 1

自筆証書遺言、公正証書遺言は、遺言書の中では王道なので耳にすることも多いと思いますが、秘密証書遺言というものもあります。 公正証書遺言が年間11万件ぐらいあるのにくらべて、年100件程度と言われていますので、ほとんど使われていませんが一応参考ま…

遺言書はこんな使い方もできます 

遺言書では、極端な分け方というのもOKです。事業(お店)などをやっていて、店の土地、建物、仕入れた財産、株式など 相続人で分割してしまうと事業を維持できないような場合 一人の相続人を指定することも可能です。事業を行うという事はその適正も重要な…

相続権のない人に財産を与えるために 2

・内縁や愛人関係でできた子供 認知をしてもらわないと相続権が発生しません。生前認知しにくいといった場合、遺言書で死後認知することも可能ですので、ご検討ください。 ・息子の妻 息子は相続人ですが、介護などで献身的に面倒を見てくれた息子の妻には相…

相続権のない人に財産を与えるために 1

遺言書を書くことで、遺産分割協議に入ってこれない人にも財産を与えることが可能です。 ・内縁(事実婚)の妻(夫) 内縁(事実婚)の妻(夫)には年数に関わらず相続権がありませんので、遺言書で確実に指定しておく必要があります。同居し最後まで面倒を…

遺産分割協議の恐ろしい点  10

遺産分割協議とは話し合いの場ですので、元々の仲が悪い場合かなりの高確率で揉めます。そのテーマが、お金であったり親からの愛情であったりするので、なおのことです。またほとんど面識がない人といきなり話会いというのも、人によりますがかなりの苦痛で…

遺産分割協議の恐ろしい点  9

⑥前婚の子供、じつは認知、養子としていた子供がいたなど。相続人の権利が実子と同じくあります。事前にわかっていると良いのですが、遺産相続をするために戸籍を集めてみたら判明した!となればさらに衝撃が走ります。 初めて会ったどんな人かもわからない…

遺産分割協議の恐ろしい点  8

⑤相続人の夫、妻など亡くなった方と血のつながりもない第三者が口をはさみはじめる。相続人が子供であった場合、その配偶者というのは相続には関係ないはずなんですが、口出しをしてくる場合があります。 「お兄さんがこんなにもらうなら、あなたももっとも…

遺産分割協議の恐ろしい点  7

④亡くなった方の兄弟姉妹、甥、姪などが法定相続人になり、普段の付き合いが薄くなっていた関係者が出てくること。夫婦二人ぐらし、お子さんのいらっしゃらないご家庭は要注意です。兄弟姉妹には1/4の法定相続分の権利が発生します。4000万の資産であれば100…

遺産分割協議の恐ろしい点  6

③子供同士である場合、家族間の歴史、愛憎劇に発展する可能性があること。父親が亡くなって 一次相続、そのあと母親が亡くなることを二次相続といいます。 家族間の構図にもよりますが、比較的仲の良い家族では一次相続でもめることは少ないように思います。…

遺産分割協議の恐ろしい点  5

②不動産など分けにくいケースがあること。金銭的なものがなく、不動産(土地・建物)だけが財産であった場合、またその家に同居している親族がいる場合など、すぐには売買して換金できない事情がある場合があります。また不動産を売買するにも相応の時間がか…

遺産分割協議の恐ろしい点  4

①お金のことであること。遺産分割やねんから あたりまえやんといわれるかもしれませんが、大多数の揉め事にお金は絡みます。なかにはお金には執着がない、もう十分にあるからといった方も確かにおられますが、ほとんどの方はそうではないと個人的には思いま…

遺産分割協議の恐ろしい点  3

まず遺産分割協議が なぜ争いの元になってしまうのかですが、 ①お金のことであること。 ②不動産など分けにくいケースがあること。 ③子供同士である場合、家族間の歴史、愛憎劇に発展する可能性があること。 ④亡くなった方の兄弟姉妹、甥、姪などが法定相続人…

遺産分割協議の恐ろしい点  2

遺産分割協議は相続人全員が集まり、全一致でまとめなければなりません。残された遺産を全員仲良く譲り合って分けることができれば、なんの問題もありません。であるならば遺言書の必要意義も半分ぐらいになるかと思います。 ただそうはならないのが人間の業…

遺産分割協議の恐ろしい点  1

遺言書が無い場合は遺産分割協議書をつくって。。。と書きましたが、実はここの分岐点の意味合い非常に大きいんですよね。相続が発生し、いざ遺産分割となったときに揉めてしまい、遺言書を作っといてくれたら、となっても時は遡れません。世の中の大体のこ…

遺言書をなぜ作るのか? 5

あと遺言書では法的な効果はありませんが、 ◎葬儀内容の指定 ◎遺留分不行使のお願い ◎相続人への感謝 などを書き残すことも可能です。 相続人への感謝については、付言事項(ふげんじこう)といって、遺言書作成の経緯、想いなどを記すことによって遺言内容…

遺言書をなぜ作るのか? 4

遺言書に書くことによって法的な効果を持たせられることは、民法で遺言事項として記載されていますが、メリットとしては以下が挙げられます。 ①遺言者の想いを残すことができる。 ②相続財産をめぐる争いを避けることができる。 ③遺言者の考える財産配分がで…

遺言書をなぜ作るのか? 3

もめて争いになってしまうと終わりの見えないことになってしまうので、第三者に入ってもらい解決してもらうことになります。一つ目が家庭裁判所での「調停」です。これは調停人にそれぞれの言い分を聞いてもらい落としどころをさぐるという事なんですが、こ…

遺言書をなぜ作るのか? 2

遺言書が無い場合、相続人が二人以上いる場合は遺産分割協議というものを行います。その相続人がなにをもらうのかを決める話し合いですね。法律上は、相続人や相続割合というものも定まっていますが、必ずしもそれに絶対従わなければいけないというものでは…

遺言書をなぜ作るのか? 1

遺言書をなぜ勧めるのですか?周りに作っている人なんて聞かないんですけど。。。 実際のところ、遺言を作ってます?なんて聞くこともないと思いますし、実際に作っている人も全国で10万人を超えるぐらいのなので、少ないのかもしれません。ただ遺言書を作っ…

ペットに財産を  4

遺言でする負担付き贈与(遺贈)ですが、注意するところは、事前に受贈者に了解を取っておくという事です。自分の愛するペットを任せるという事ですので、しっかりそのあたりの人の見極めはされていると思いますが。あとはエサの事や散歩のこと、予防接種の…

ペットに財産を  3

この負担付き贈与は、遺言書に記載することによって実行されるんですが、その際に遺言執行者を指定しておくということが必要です。遺言執行者の役割は、その遺言書の内容を実現するために有りますので、負担付き贈与においては、その負担を実行するかどうか…

ペットに財産を  2

こういった場合の方法としては、ペットを可愛がってくれる、世話をしてくれる人を探して、財産を渡すという事は可能です。その世話を条件に財産を譲るという「負担付き贈与」というものです。 負担付き贈与は、贈与を受けた者(受贈者)が契約を守らなければ…

ペットに財産を  1

犬や猫を飼われているかたも多いと思います。また家族と同じように、それ以上に愛されている方もいらっしゃいます。そうなってくると心配なのが、もし自分に万が一のことがあった時にそのペット達がどうなるかという事です。ペットに財産を渡し、それを使っ…