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2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

死因贈与契約というものもあります 3

死因贈与契約については、遺言書による遺贈に準用される扱いになりますので、遺留分を侵害する内容である場合は、他の相続人から遺留分侵害額請求を受ける可能性はあります。なので死因贈与する場合も遺留分にかからないようにするためには財産の半分以下に…

死因贈与契約というものもあります 2

ただ双方に合意が必要であるという契約なので、本来は、どちらからか一方的に解除というのはできませんはずなのですが、民法上 死因贈与契約は遺贈に準じた扱いになるため 贈与者の一方的な意思で撤回することができるとされています(最高裁昭和47.5.25判決…

死因贈与契約というものもあります 1

遺言については、何度かお話してきましたが、それと似たものに死因贈与契約というものもあります。遺言と違う点は、もらう側受け取る側双方に合意がある点、土地・不動産については仮登記というものができる点にあります。同じところは、その効力が亡くなっ…

生前贈与について 7

持ち戻しの免除で、特定の相続人に多くの財産を渡せるというお話をしましたが、遺留分というそれを阻む制度も存在します。 遺留分は、相続人に最低限保証された相続分であり、第二順位までの相続人 配偶者、子供、父母までには認められた権利です。過去10年…

生前贈与について 6

この特別受益にあたるものは、相続人の中で一人だけ多くかかった学費、家の建築費用の一部などいろいろなケースがありまた解釈が微妙であったりするため、遺産分割では争いになることも多いです。 こういった争いを起こさないようにするためには、遺言書で「…

生前贈与について 5

生前贈与については、最初からある特定の相続人に多くの財産を渡したいという意図でされる場合もあるかと思います。もちろんご自身の財産なので、自由にして良いのですが、その後 遺言でなにも指示しなければ遺産分割協議で、贈与した分は「特別受益」という…

生前贈与について 4

贈与税については、高い税率の税金がかかりますが、それを回避できる制度もあります。 相続時精算課税制度・・・親(65歳以上)から子(18歳以上)への贈与では実際に相続税とかわらない税金ですむという制度です。2500万までという制限はありますが、その分…

生前贈与について 3

生前贈与で注意しておかないといけないことは、一旦相手に渡してしまうと返せとは言えなくなることです。贈与した後、何らかのトラブルがあったり、病気をしたりしてしまい生活費が足らなくなってしまった場合などとても困ります。 また子供が複数いた場合 …

生前贈与について 2

端的にいえば、生前に財産を譲り渡すことを「生前贈与」といいます。生前贈与は、法律上贈与契約という事になります。なので財産を譲る人と財産を受け取る人との合意で成立します。一方的に意思表示して残す遺言書の違いはここですね。 贈与契約は、口約束で…

生前贈与について 1

相続対策をしておきたい、子どもや孫に自分の財産を生きている間に分け与えたいという希望をお持ちの方もいらっしゃると思います。 ただあまりに財産の贈与を行いすぎるとご自身の老後の生活に支障をきたす場合もあるので、その確保はしっかりと行いましょう…

『相続が争族に!』 事例紹介3

夫の姉、弟からの法定相続分の請求 あわせて1000万円という請求は、まったく想定していなかった妻にとっては、余りに大きな金額です。今後の生活資金として考えていた預金だけでは足らず、家を手放すことも検討しなくてはならなくなりました。 遺言書で、全…

『相続が争族に!』 事例紹介2

連絡内容は、「アニキの遺産相続の話なんだけど。。。」といった件でした。妻としては考えてもみなかったことなので驚きしかありませんでした。 今回の事例の場合、相続人は、亡くなった夫の配収者である妻と夫の兄弟姉妹が相続人となります。 法定相続割合…

『相続が争族に!』 事例紹介1

ここまで遺産相続についてお話してきましたが、事例紹介を一ついたします。登場人物は、【被相続人】 夫【相続人】 妻 夫の姉、弟そして 分割する財産は、 不動産 (家・土地) 評価額3500万円 預貯金500万 がありました。夫婦には子どもがおらず、親もすで…

相続セミナー23 さぁゴール 遺産をもらえるぞ

遺産分割協議書を作成したら、いよいよその協議書に沿って遺産を分配していきます。 ●被相続人(亡くなった方)の口座を解約するために銀行手続きを行います。 ●不動産がある場合は、名義変更登記を行います。 ●株などがあれば名義変更を行います。 ●動産な…

相続セミナー22 遺産分割協議書の作成

遺産分割協議が無事終われば、遺産分割協議書の作成を行いましょう。 作成時のポイントですが、 ◎法定相続人全員の署名 実印での押印が必要です。 ◎印鑑証明が必要です。 不動産の名義変更、一部金融機関、 その他手続きに必要になります。書式は自由ですが…

相続セミナー21 遺産分割の3つの方法

遺産分割の方法についてご説明します。 現物分割 代償分割 換価分割の3つがあります。 ◎現物分割 遺産を現物のまま相続する ◎代償分割 現物を相続する人が、相続しない人に代償金を支払う ◎換価分割 財産をすべて金銭に換えて分割します。 法律改正があり、…

相続セミナー20 好きなように分けてみる

話合いがまとまれば、どのような割合で分けようと問題ありません。ただ法定相続人が全員集まり、全員の合意のうえでの署名、押印が必要です。揉めないのが重要!ですが、金銭が絡むと。。。いろいろ難しいことも多いです。特に要注意は、息子の嫁、娘の夫。…

相続セミナー19 協議に参加できない人には代理人

●相続人の中に認知症の方がいる場合は後見人が必要 ●未成年がいる場合は特別代理人が必要 です。 この二つのポイントも遺産分割協議の難易度を高めます。後見人や代理人の選任は、家庭裁判所に申し立てることになります。この手続きだけで2カ月~3か月かかり…

相続セミナー18 遺産分割協議

単純承認にいこうとなれば、次は遺産分割協議に入っていきます。遺言書が無かった場合です。相続人間で誰が何を相続するか決めるという事ですね。 ここでのポイントは、 ●法定相続人全員の合意が必要 ●相続人の中に認知症の方がいる場合は後見人が必要 ●未成…

相続セミナー17 手続きは家庭裁判所で

相続放棄も限定承認も家庭裁判所で手続きを行います。相続放棄は 相続財産を一切受け継がない手続きであり、最初から相続人でなかったという事になります。限定承認は、相続によって得た財産の限度で被相続人の債務の負担を受け継ぐ手続き 、法定相続人全員…

相続セミナー16 相続3つのパターン

相続のパターンはこの3つ 単純承認 相続放棄 限定承認です。 通常は 単純承認として、全てを相続するということになります。相続放棄は、よく 遺産分割協議などで、「自分は一銭ももらわないので、相続は放棄しときます。」という意思表示で相続放棄をしたと…

相続セミナー15 財産を調べる

亡くなった方の財産の洗い出しです。あとで分割協議をする場合などとても重要な情報になりますので、慎重に正確に調べます。◆プラスの相続財産の調査 ●残っている通帳などから銀行名などを確認し残高確認を行う。 ●不動産の登記情報、評価証明などを確認する…

相続セミナー14 相続財産 あれこれ

次は相続財産に付いてです。相続財産には、プラスの財産、とマイナスの財産つまり債務や借金なども含まれます。相続するとはこの両方を受けることになりますので注意が必要です。ちなみに例を挙げるとプラスの相続財産 現預金、不動産、株式などの有価証券、…

相続セミナー13 相続人の調べ方

相続人となる人のしらべかた 亡くなった方(被相続人)の相続人の調査方法①亡くなった方の出生から死亡までのすべての戸籍 ②相続人の戸籍③住民票 これらの資料をもとに相関図(家系図みたいなもの)を作ります。出生した際は、まず親の戸籍に入ります。そし…

相続セミナー12 相続人の配分割合

法定相続分とは、下のイラストのようになります。 法律で定められた割合を法定相続分といいますが、かならずしもこの割合で分けなければならないというわけではありません。ただ調停や裁判などになった場合はこの割合が基本 落としどころとなります。 これが…

相続セミナー11 相続人にも順位がある

法定相続人とは? 相続人には、順位がありますのでその順位に従って相続する方が変わります。相続放棄をすることで次の順位の方に相続権がうつったり、相続人が亡くなっていた場合相続権が代襲され、子どもに移ったりというケースもありますので、間違いない…

相続セミナー10 遺産分割協議は全員参加です

遺言書が無ければ、この法定相続人全員で遺産分割協議をおこなうということになります。必ずこの相続分でわけないといけないというわけではありません。ただ裁判などにもつれた場合は、これが基準となります。 少し言葉の説明を 法定相続人・・・法律で定め…

相続セミナー9 遺言>遺産分割協議

遺産相続において原則遺言書の内容が優先されます。ないと思って遺産分割協議を行ってしまい、そのあと発見されたりしてしまうと揉めますし、手続きが煩雑になったりします。ただ 相続人全員が合意した場合は、遺言書の内容では無く遺産分割協議をすることも…

相続セミナー8 遺言書 有?無?

では最初の流れに戻りまして、細かく具体的に見ていきます。最初のテーマは「遺言書があるかどうか 調べてみる」です。 まず最初に遺言があるかないか?で遺産相続の流れが変わってきますので、まず確認しましょう。遺言は残っていないけど、亡くなった方が…

相続セミナー7 相続性の申告

10カ月以内にやること ★相続税の申告 です。 遺産総額が基礎控除を越えている相続人の方は、相続税の申告が必要になります。3000万円+法定相続人の数×600万円が基礎控除額になります。遺産の中に不動産 特に土地がある場合は、思った以上に相続税評価額が高…