現代の相続で急増しているのが「デジタル財産」です。ネット銀行、ネット証券、暗号資産(仮想通貨)、電子マネー、オンラインポイントなど、紙の書類が一切ない場合が多く、存在を見落としやすい財産です。
ネット銀行やネット証券は、郵便物が届かないため、スマートフォンのアプリやメール履歴がほぼ唯一の手がかりになります。ログイン情報が分からない場合でも、サービス名が分かればサポート窓口に連絡することが可能です。
暗号資産は、取引所のアカウントと秘密鍵が必要で、パスワードが分からないと資産にアクセスできない場合があります。本人以外存在を把握していないケースも多く、早期の調査が重要です。
電子マネー(PayPay、楽天Edyなど)、ポイント(楽天ポイント、マイルなど)も財産として扱われる場合があります。アプリの残高や利用履歴から確認できます。
デジタル財産は、存在に気づかれないまま失われるリスクが最も高いため、スマートフォン、パソコン、メールを丁寧に確認することが必要です。

