株式、投資信託、NISAなどの有価証券は、紙の証券が存在しないため見落としやすい財産です。自宅では、証券会社からの郵便物、残高報告書、年間取引報告書などを探します。特に、取引がなくても証券会社から郵便物が届くことがあるため、封筒の差出元を確認するだけでも手がかりになります。
ネット証券を利用していた場合は、郵送物がほとんどありません。メールの受信履歴、スマートフォンの証券アプリ、パソコンのログイン履歴が唯一のヒントになります。家族が知らないまま長期間放置されている口座が見つかることも珍しくありません。
また、近年はNISAの普及により、銀行の窓口で投資信託を購入する人も増えています。そのため、銀行の取引履歴を確認することで“証券口座の系統”が判明することがあります。
注意点として、有価証券は価値が変動します。相続税評価は、相続発生日の終値や基準価額で算出する必要があり、時期によって評価額が変わる点を理解しておく必要があります。

