預貯金は最も一般的な相続財産ですが、調査には注意点が多くあります。
まずは自宅から通帳、キャッシュカード、銀行からの郵便物を探します。また、ネット銀行は紙の書類が届かないため、スマートフォンのアプリやメール履歴が重要な手がかりになります。故人がパソコンを利用していた場合は、ブラウザのお気に入りやログイン履歴も確認しましょう。
通帳が見つからなくても、故人が普段使っていた銀行を中心に“残高および取引照会”を申し出ることが可能です。ただし、相続の通知後に口座は凍結されるため、葬儀費用などの支払いが残っている場合にはタイミングを慎重に判断する必要があります。また、長期間使用されていない口座は“休眠口座”になっている可能性がありますが、必要書類を揃えれば引き出すことができます。
さらに、年金受取口座、給与振込口座、定期預金など、本人が複数の銀行を使い分けているケースも多いため、思い込みで“銀行はここだけ”と決めつけないことが大切です。広い視点で丁寧に探すことが、預貯金調査の成功につながります。

