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豊中の遺言 相続専門行政書士   お役にたてれば 幸いです。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ではどういうふうに戸籍を確認していくのか? 3

まず亡くなった方(被相続人)が出生してから死亡するまでのすべての戸籍を集めます。これはどの金融機関、不動産関連などでも求められることですので、必須です。 被相続人の戸籍謄本を揃えたら、死亡時の配偶者と子供の有無を調べます。まず第一に確認しな…

ではどういうふうに戸籍を確認していくのか? 2

子供、被相続人の父母がいない場合は、亡くなった方の兄弟姉妹が第三順位者として相続人となります。 子供の場合は、何代でも下がっていき相続人となりますが(孫、ひ孫)、兄弟姉妹の場合は甥姪までと決まっています。代襲相続といいます、扱いが少し違いま…

ではどういうふうに戸籍を確認していくのか? 1

まず前提として法定相続分というのがあります。なんどかご説明してきましたが、遺言に相続分の指定が無い場合、民法900条に定める相続分で分けるということになります。これを法定相続分といいます。 配偶者のみであれば配偶者がすべて相続、子供がいる場合…

戸籍をとる理由 3

相続人全員の意思かどうかを知るためには、まず被相続人の相続人が誰なのかを正確に知る必要があります。それを知るためには被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本類を集めることが必要になります。 この正確に知るというポイントが非常に重要であり、そのた…

戸籍をとる理由 2

これらの戸籍謄本、住民票などをとる理由としては2つ挙げられます。 1つ目は、金融資産(現金など)を受け取る方や名義変更する方が、被相続人の相続人であるかどうかを確認するため、つまり正当な権利をもっているかどうか?という事ですね。 2つ目は、そう…

戸籍をとる理由 1

そもそも相続手続において、なぜ戸籍を集めないといけないのか?というところは、戸籍収集に苦戦し始めるころにふつふつと浮かび上がってくる考えです。 相続手続とは、亡くなった方の銀行預金や有価証券といった金融資産を受け取るための手続き、相続人への…

戸籍の種類 4 戸籍の附票

一般的には、戸籍謄本を取ることはあるかもしれませんが、戸籍の附票をとることはあまりないと思います。 戸籍の附票とは、本籍地の市区町村が管理する住民票記載の住所地の移転の履歴の記録になります。つまり一つの戸籍の中で住所履歴が見れるという便利な…

戸籍の種類 3 ない場合

これは通常とは違うイレギュラーな対応です。相続手続の際に除籍謄本や改製原戸籍を請求しても、保存期間が過ぎてしまい、廃棄処分をされている場合があります。その場合は、市区町村役場に保存年限経過により破棄された廃棄証明(告知書)を申請するという…

戸籍の種類 2 改製原戸籍

【改正原戸籍】読み方は、「かいせいげんこせき」ですが、現在の戸籍を現戸籍(げんこせき)と呼ぶと紛らわしくなるので、「かいせいはらこせき」と呼んだりします。よく聞くのはこちらかなと思います。 これは法律や命令によって戸籍の形式が改められたとき…

戸籍の種類 1 除籍

相続の時に集めないといけないといわれる戸籍に3つあります。まずは今の戸籍 現戸籍ですね。それ以外では、除籍と改製原戸籍と呼ばれるものがあります。この二つをご説明したいと思います。【除籍】現在の戸籍から婚姻や死亡によって外れるという意味で除籍…

戸籍の基本的な仕組み 2

ではこの戸籍というものを管理しているのは誰でしょうか?現在の戸籍制度では、国が本籍地を所轄する各市町村に対し戸籍事務を委託し、市区町村長が戸籍の事務を管掌しています。 膨大で日々変化する戸籍を長期間保存するなんて大変だなぁとも思います。 戸…

戸籍の基本的な仕組み 1

ではそもそも戸籍とは、どんなことが書いてあるの?という事ですが、人が生まれて亡くなるまでのライフサイクルが登録されています。 ①出生(出生に関する事項) ②結婚・離婚など ③子の誕生(親子関係・養親子関係に関すること) ④死亡 など日本の戸籍の特徴…

戸籍がそろっていないのに手続き どういった?リスク? 3

こういった戸籍の未収集、見間違いなどによるリスクは、いったん終わった遺産分割を再度行えばいいという問題だけではなく、相続税の納税の問題や銀行預金解約の場合など大きな問題になってくることもあり得ます。 銀行など金融機関のほうも、不用意に解約、…

戸籍がそろっていないのに手続き どういった?リスク? 2

戸籍を全て収集しないということの他に、見間違い、見落としということもあり得ます。旧法戸籍は現行戸籍と様式が異なるため、非常に判別しづらい事項が多々あります。 旧法戸籍では転籍後の戸籍にも転籍前の戸籍に記載されていた情報を、除籍に関する事項を…

戸籍がそろっていないのに手続き どういった?リスク? 1

戸籍が全部揃わない不十分な状態なのに遺産分割をしてしまうとどんなリスクがあるの?ということです。恐らく専門士業の方が依頼を受けた場合は、きっちり調べたうえで行うと思うのですが、一般の方が相続手続を行う場合、必要最小限で戸籍の収集はおこなっ…

相続手続と戸籍 6

戸籍の法制度が変わった時に、先に記載されたいなかった情報が追加されたり、また記載されなくなったりすることがあります。古いものになればなるほど、旧仮名遣いや手書きで読み取りが難しいものなどがあります。 また新しい戸籍になると相続情報として非常…

相続手続と戸籍 5

一枚の戸籍で全てがわかればいいのにと思いますよね、私もそう思います。しかし現行法の戸籍謄本では、戸籍に記載される在籍者は「一の夫婦及びこれと氏を同じくする子」と限定されています。つまり夫婦とこどもだけですね。たとえ同居していたとしても結婚…

相続手続と戸籍 4

相続で戸籍を集めるとなったとき、まず身構えてしまうのが戸籍って過去の古いものまで必要なの?という事だと思います。被相続人に関しては、出生から死亡まで記載された期間の戸籍謄本は、まず必要になります。 なぜかといいますと、直前の戸籍謄本だけでは…

相続手続と戸籍 3 相続税

被相続人(亡くなった方)の遺産が一定額を超える場合には相続税の申告や納税を行う必要がありますが、その場合相続税の計算方法が、相続人が何人いるかでも大きく変わってきます。 そして相続発生後の各種手続きについても、相続人が誰であるのか、そして被…

相続手続と戸籍 2 分割対象者

誰が相続人になるかということは、家族構成によってさまざまです。亡くなった方の配偶者(奥さん)はつねに相続人となりますが、子供 親 兄弟 甥姪など 全員が一緒に相続人となるわけではありません。それぞれに順位が法律上定められています。 また 同居し…

相続手続と戸籍 1 まず最初に

相続手続を行うためにまず必要なこと、それが相続人の確定になります。相続において死亡した方(被相続人)と相続する人(相続人)との続柄を確認すること。人が死亡した場合、死亡者である被相続人の財産や権利である遺産は相続人が引きつぐというのが原則…

相続・遺産分割に関して 3 不動産いろいろな価格

【相続税評価額】相続税を算出するための土地評価であり、毎年1月1日時点における対象土地の価格を地目ごとに路線価や倍率方式で公表するものです。 簡単にいいますと「路線価」は、道路に面している標準的な宅地の1㎡あたりの価格をいいます。その金額に土…

相続・遺産分割に関して 2 不動産いろいろな価格

【固定資産税評価額】 公示価格の70%をめどに設定されています。3年に一回評価替えが行われ、固定資産税、都市計画税などの基準とされています。不動産をお持ちの方は年に一回くるあの税金ですね。 相続税算定の際、建物の評価に関しては、この固定資産税評…

相続・遺産分割に関して 1 不動産いろいろな価格

【公示価格】 国土交通省の土地鑑定委員会が、地価公示法に基づき、毎年1月1日を基準日として、都市及びその周辺地域の標準地について公示する価格です。3月下旬官報に掲載されます。実単価に近いと言われていますが、ピンポイントに標準地の価格だけなので…

相続・遺産分割に関して 3 評価

評価の厄介なものに不動産があります。とはいえいろいろな算定方法があり、当事者がどこまで納得するかというのが一番のポイントです。 不動産鑑定士という専門家による評価や公示価格、基準値標準価格、固定資産税評価額、相続税評価額など公表されている資…

相続・遺産分割に関して 2 評価

ではその評価の基準時についてですが、実務的には遺産分割時とされています。しかし相続開始時を基準時とするという見解もあるのも事実です。 しかし遺産分割について明確な分割期限があるというわけではありません。相当期間経過後に遺産分割が行われた場合…

相続・遺産分割に関して 1 評価

相続開始の時に重要になってくるのが、遺産内容の特定です。そして遺産内容が特定できたところで必要になるのがその評価になります。どの時期、市場価値、公的な価値などその評価基準次第では、いく通りもの評価が出来てしまいます。相続人ごとに主張が食い…

遺言書にまつわる話 遺言執行者 2

1で説明した通り、遺言執行者には強い権限が与えられていますので、相続人だからといって遺言書に反するような行為をできません。そういった遺言を無視した財産の処分や妨害行為は無効となります。 こういったこともあるので、遺言執行者は手続きに着手する…

遺言書にまつわる話 遺言執行者 1

遺言執行者は、遺言書を作成する場合に指定することができます。後から家庭裁判所に申し立てをして選任してもら事も可能です。遺言書の内容を確実に実行していくにあたっては設定しておくことをお勧めします。 遺言執行者の権利義務は、遺言の内容を実行する…

遺言が無効だと訴える

遺言が無効だ!と主張していくためには、その手順をしっかり踏んでいく必要があります。もたもたしているうちに遺言が執行されていってしまうと財産によってはこの回収が難しくなってしまうものもあるからです。 まずは家庭裁判所に調停の申し入れを行います…