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豊中の遺言 相続専門行政書士   お役にたてれば 幸いです。

遺言

遺言による認知 5 蛇足

遺言者に取ってみると長年 忸怩たる思いで生きてきたのかもしれません。自分自身の子供がいるのを知っていたがなにもしてやれなかった、そういった後悔が遺言認知に現れることも有るかもしれません。しかし残された相続人や認知された子にとって大きな影響を…

遺言による認知 4 蛇足

蛇足かもしれませんが、残された配偶者や子供にとってこの遺言認知はかなり大きな波紋となります。仲の良かった家族にとっては、不信感や焦燥感があるだろうし、仲の悪かった家族であったとしたらそのリベンジ感でさらに溝が深まるかもしれません。 相続人が…

遺言による認知 3

認知によって法律上の父子関係が成立すると、その効果は出生の時に遡ります。つまり法律上の親子として相続権が発生するわけです。なので他に子がいた場合もその子と同一の権利を持つという事になります。 もしすでに遺産分割協議が終了した後に遺言書が見つ…

遺言による認知 2

遺言での認知の方法ですが、役所に届ければ効力が発生します。このときに父子関係の証明はいらず、届出だけです。(DNAでの証明なんてこともいらないという事ですね)この場合の抗力は届出をした時からではなく、遺言者が死亡して、遺言の抗力が発生したとき…

遺言による認知 1

遺言でも認知ということが可能です。認知というのは、結婚していない相手に生まれた子を自分の子ですよと認めることです。これをすることで親子(父子)関係が成立し、相続権も発生します。母親の場合は実際に出産しますので、主に父親がするものという感じ…

遺言による相続人の廃除 5

遺言での廃除の難しいところは、遺言執行者へ遺言者からしっかりとその廃除理由や証拠などを引き継いでおく必要があることです。遺言が実行されるのは、何年後かわかりません。その時にも使用できる証拠でなければなりません。 例えば、虐待を受けたときの診…

遺言による相続人の廃除 4

この申し立ては、遺言で行う場合は遺言執行者のみがすることができます。申し立てが行われ裁判所での審判となると遺言執行者と廃除を求められる相続人双方からの主張書面と証拠が提出され、審判がくだされることになります。ただし廃除された相続人に子供が…

遺言による相続人の廃除 3

ポイントとしては、それらの廃除要件が家族の共同生活関係を破壊してしまうぐらいのものであることが必要になります。精神的、身体的、経済的なダメージという事ですね。それが一時的なものか継続的なものか?修復が可能かどうか?といったこともあわせて判…

遺言による相続人の廃除 2

「虐待」とは、遺言者に向けられた暴力や耐えがたい精神的な苦痛を与えること 「重大な侮辱」とは、遺言者の名誉や感情を著しく害すること 「著しい非行」とは、虐待・重大な侮辱という行為類型に該当しないもの、それに類する推定相続人の遺留分を否定する…

遺言による相続人の廃除 1

相続人の廃除というのは、相続人から完全に外してしまうことです。遺留分の権利も無くしてしまうという強い意味合いがあります。 廃除が認められるためには、遺言者への「虐待」「重大な侮辱」「著しい非行」があり、それを家庭裁判所の審判手続きで認められ…

再婚と相続と遺言 2 ステップファミリー

このステップファミリーですが、亡くなったのがお父さんではなく兄弟の誰かで、子どもなしのおひとり様だったりすると、兄弟間に相続が発生します。この場合、片親共通の兄弟は、両親共通兄弟の相続分の二分の一になります。 このあたり配分を平等にしたい場…

再婚と相続と遺言 1 ステップファミリー

ステップファミリーという言葉をご存じでしょうか?実は私は知りませんでした。親の再婚などによって継親子関係ができた家族のことらしいです。昔でゆうところの子連れ再婚家庭をそういうようです。 お父さんが亡くなった場合、再婚してできた子供と前婚の子…

おひとりさまの遺言書 7 寄付

遺言書を作成する段階で、遺留分を考慮した配分で作成したほうが無難かもしれません。疎遠になっている子供に遺留分放棄を家庭裁判所にしてもらうというのも難しいと思いますので。こういった遺言を作成する場合 必ず遺言執行者を設定しておきましょう。でな…

おひとりさまの遺言書 6 寄付

おひとり様の中には、最終残った財産を自分の懇意にしている団体やユニセフなどの慈善団体に寄付される方もいらっしゃいます。ただ注意すべきところは遺留分の存在です。疎遠になってしまった先妻の子供などがいる場合 財産の二分の一が遺留分となりますので…

おひとりさまの遺言書 5 その他の契約

おひとり様の場合、遺言書の他に必要に応じて、見守り契約、財産管理契約、任意後見契約、死後事務委任契約なども検討することで、老後の生活にあたっての不安を解消できることもあります。 ただし契約書作成の費用やその契約内容の実現にあたっての報酬など…

おひとりさまの遺言書 4

また財産を受ける側も見ず知らずの親族の財産を突然相続と言われてもうけいれるかどうか?迷うところです。 どんな人なのか、普段の生活もわからない人の財産というのも怖いものです。300万円の財産があってタナボタだと思って受け取ったら、半年後ぐらいに…

おひとりさまの遺言書 3 兄弟姉妹 甥姪

第三順位の兄弟姉妹というのも同じ年代ですので、亡くなっていることも考えられます。ただその兄弟姉妹に子供(甥姪)がいれば代襲相続人となりますでの財産を引き継ぐことになります。 普段から仲良くしていたり、死後のことを任せられるような関係にあれば…

おひとりさまの遺言書 2 相続人は?

ここで遺言書を作るあたって おひとり様について押さえておかないとポイントを考えてみます。 おひとり様になって、自分が高齢になって亡くなった場合 誰が相続人になるかということです。配偶者や子供がいない場合、まず直系尊属(父母)が第二順位となり対…

おひとりさまの遺言書 1

おひとり様とは 生涯独身の方 子供はいるが疎遠、または子供たちが遠方に住んでいる方 子供がおらず、先に配偶者が亡くなってしまった方 など実際には多くの方が当てはまります。頼れる家族や親族がいない、また親族がいたとしても何年も連絡を取っておらず…

パートナー 夫婦での遺言書 6 内縁関係 事実婚

役所に婚姻届けを出してはいないが、その意思を持ったパートナー関係にある二人が共同生活をおくっているというのが事実婚です。内縁関係ともいいます。 様々な理由はあると思いますが、婚姻関係に無い場合、法定相続に準じた相続というものが出来ませんので…

パートナー 夫婦での遺言書 4 配偶者に全部

この配偶者に全部パターンで、最近増えてきているのが、お子さんがいらっしゃらないケースです。夫婦お互いにこの全部パターン遺言をすることを交差型遺言と言ったりもするのですが、亡くなられるのがどちらが先になるかは実際のところわかりません。かなり…

パートナー 夫婦での遺言書 3 配偶者に全部

例文 第1条 遺言者 ○○は、遺言者がその相続開始時に所有する全財産を遺言者の妻 ◆◆(生年月日)に相続させる。 この配偶者に全部のパターンで遺言書を作る場合事前に相続人になるであろう人には、伝えたり説明したりして、理解を得ておいた方が良いですね。…

パートナー 夫婦での遺言書 2 配偶者に全部

遺留分のことも考えるとその分は事前に遺言書の内容に加味しておくと揉める要素は低くなります。またその遺留分の金銭を生命保険などで別に準備しておくというのも手です。 実際のところ子供から親へ遺留分侵害額請求を行うという事は少ないと思います。父親…

パートナー 夫婦での遺言書 1 配偶者に全部

まず多くあるパターンで、つくっておいた方が良い(法律上も効果が高いもの)ものに、配偶者に自分の全財産を譲るという遺言があります。配偶者は法定相続上は、二分の一の権利がありますが、その割合を高めることができます。遺留分という法律上 法定相続人…

遺言書のいろいろなパターンについて

遺言書についてはいろいろ書かせていただいてきましたが、今回からのシリーズは、いろいろ遺言のパターンについて書いていきたいと思います。 遺言書は、遺言者が自分の財産を自由に指定し相続させるものです。ただしその財産や置かれた状況などは千差万別で…

公証役場ってなんですか? 8 流れ

当日は、公証人より公正証書に関する説明、読み上げ、依頼者にたいする質疑応答などがあります。作成書類によって所要時間は変わってきます。 すべてが終われば、製本と謄本が渡され、原本は公証役場で保管されます。このタイミングで公正証書作成費用をお支…

公証役場ってなんですか? 7 流れ

公証役場から案文が送られてくれば、いよいよ認証です。まずはその日を予約します。 公正証書遺言には、証人が二人必要です。ご自身で依頼をしても良いですが、親族など遺言書の内容に関与する可能性のある方はなることができません。公証役場に証人を依頼す…

公証役場ってなんですか? 6 流れ

相談内容がある程度、形になってきましたら公証人さんの方で文案作成となります。作るものにもよりますが、遺言書などについては、2週間程度みといたほうが良いかもしれません。基本は公証役場にある雛形に当てはめる形になるかと思います。 またその公正証…

公証役場ってなんですか? 5 流れ

まずは相談、どういったものを作りたいかの話から始まり、必要なことの聞き取りが行われます。士業のような専門家が入る場合は、この辺りを事前に済ませ、公正証書の案文まで作った状態で進めていきますので、スムーズに進めることが可能です。 どうしても法…

公証役場ってなんですか? 4 公証人

公証人さんも人ですので、個性がありますというか強いような気がします。これは私見なので参考までというところですが。相談のしやすさ、わかりやすい説明といった部分でかなり差があるような気がします。一般の方にとっては当たりはずれという事で許容する…