次に遺産分割協議前に必要なことが、遺産の特定とその評価です。遺産の特定については、被相続人が持っていた現金、預金、不動産、株などの有価証券、各種権利など多岐に渡ります。ある程度事前にわかっていたり、エンディングノートなどに書き残してくれていれば別ですが、個人にとって秘匿性の高い情報であるのでわかりにくいことも多いです。
評価は遺産分割協議の時点での評価になります。不動産や株式など時期によって変動するものです。原則時価の評価ですが、不動産の場合 路線価や固定資産税評価証明などからでは、正確な実勢価格を導き出すことは難しいところです。
絶対に必要というわけではありませんが、上記のものを財産目録としてまとめたほうが遺産分割協議は進めやすくなります。財産自体が少しでも複雑になったり、その調査する時間 労力が相続人にはないといった場合は、相続専門士業に任せるという方法もあります。