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豊中の遺言 相続専門行政書士   お役にたてれば 幸いです。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

遺言書セミナー 9 遺留分

遺留分 法定相続人には保証された権利があります。遺言者の意思によっても奪うことができない、最低限度これだけは相続人が得ることができる権利がある取り分のことです。 兄弟姉妹 遺留分はない父母(祖父母)のみ 法定相続分の3分の1それ以外 法定相続分の…

遺言書セミナー 8 法定相続分

法定相続分という分ける割合があります。割合についてはイラストを参考にしてください。 但し かならずしもこの割合で分けなければならないというわけではありません。ただ調停や裁判などになった場合はこの割合が基本 落としどころとなります。

遺言書セミナー 7   誰に?

大切な要素「誰に」の部分からです。 法律上誰がその対象になるのか?たとえ特定の人一人に遺言書で贈与するとしても、把握しておく必要があります。なぜならここに揉める火種がくすぶっている可能性があるからです。 法定相続人になるのは、配偶者は常に相…

遺言書セミナー 6 いちばん大切なこと

遺言書について、一番大切なことはなんでしょう? ①誰に②何を残してあげるか? そんなことは当たり前でわかってるよといわれるかもしれませんが、でも重要な意味合いを持っています。 あなたはいろいろな複雑な想いを遺言という形にのせて残します。ただ残さ…

遺言書セミナー 5 遺言書でできること

では具体的に 遺言書でできることを挙げてみたいと思います。 ①よく面倒を見てくれた相続人に、他の相続人より多めに財産を残してあげる。 ②相続人以外の人に(または財団など)に財産を残す ③遺言執行者の指定(遺言書をもとに相続手続を進めていく人です)…

遺言書セミナー 4

遺言書が無いと、前回のお話のように遺産分割協議をしなくてはいけなくなります。もちろん相続人が一人だけの場合は必要ありません。 この協議は原則全員の参加、同意が必要になります。日頃疎遠であった親戚、過去に遺恨のある親戚、いままであったことも無…

遺言書セミナー 3 相続の流れ

相続が発生(つまりあなたが亡くなったとしたら)したとき、遺言書があればそれが優先されます。無ければ 相続人全員が集まり話合い、分け方を決めます。法定相続分という法律で定められた目安の割合がありますが、相続人全員が納得すれば、どのように分ける…

遺言書セミナー 2  まずは何から はじめる?

遺言を書くにあたって、なにが必要か? ◎まず 自分が周りの大切な人にどうしたいのかを考えてみましょう。 ◎相続のルールを知りましょう ◎自分の想いを実現するための方策を考えましょう。 つまり自分が亡くなった後どうしてほしいのかという事ですね。その…

遺言書セミナー 1

遺言書というと堅苦しい、なんか難しそうなんて思われている方も多いかもしれません。でもそんなことはありません。また法的にも非常に効力のあるものなんです。もちろんなんでもかんでも決められるというものではなく、民法に遺言で定められる事項というの…

実際に遺言を書く人はどれぐらいいるのか? 3

55歳以上で自筆証書遺言を作成した人は3.7% 公正証書遺言は3.1%。年齢があがると少し増えて 75歳以上では自筆証書遺言を作成した人は6.4% 公正証書遺言は5.0%となっています。まだまだ少ないような気もしますが。 法務局では、相続手続の円滑化のため遺言…

実際に遺言を書く人はどれぐらいいるのか? 2

全体の件数でいうと 公正証書遺言 平成19年 74160件→ 平成29年 110191件 となっています。 自筆証書遺言は作成数はわかりませんが、遺言書が発見されたときに行わなければいけない検認の数が、 平成19年 13309件→ 平成28年 17205件 となっています確実に増加…

実際に遺言を書く人はどれぐらいいるのか? 1

遺言書の書き方というのは、いろいろご説明してきましたが、実際 現状どれぐらいの方が遺言書を書いているのか? 周りにそんな人一人もおらん、なんて人もいるかもしれません。でも最近の高齢化の影響からか遺言を作成する人が増加しているともいわれていま…

死後事務委任契約 なんのため?

死後事務委任契約ってなんのためにするの?というのは思いますよね。なかには死後のことは自分に関係ないから知らないなんて人もいます。 でも人生の最後まで、自分が選択、決断で決めた方法で生活を送りたい。そして最後には尊厳のある自分らしい最後を迎え…

死後事務委任契約に関連する遺言、契約について 4

【尊厳死宣言】 これは必ずしもいるというわけではないですが、末期がんなどの重い病気に罹ったり、意思表示が出来ないような状態になった時に効力が発生します。末期の治療では、延命を重視して患者にとって負担になる治療が処置される場合があります。医者…

死後事務委任契約に関連する遺言、契約について 3

【任意後見契約】 ご本人が高齢になるに従い、認知症による判断能力の低下というリスクが高まります。認知症になった場合 生活に関わる金銭面のことや契約手続きなど生活に支障がでるレベルで問題となることがあります。ただこのあたりは個人の重要な権利に…

死後事務委任契約に関連する遺言、契約について 2

【見守り 身元引受契約】 孤独死を防ぎ、死後事務を円滑に進めていくために必要な手段がこの契約になります。おひとりで生活されている場合、定期的な安否確認というのは重要です。また体調がわるくなり、入院や施設入所となったとき、身元引受人や緊急連絡…

死後事務委任契約に関連する遺言、契約について 1

死後事務委任契約は、ご本人の抱える不安や不便を解消し軽くするための手法としては、とても有効な手段といえます。ただ そこにまつわる孤独死や遺産相続の問題まで考えるとカバーしきれないことも有りますので、並行して他の手段も組み合わせる必要がありま…

死後事務委任契約を結ばれる方とは  4

■ 親族が遠方に住んでいる■ 身近な親族が高齢 この二つのパターンも共通して、死後事務を任せにくいというケースです。またこの両方が合わさっていることもあります。死後事務は、時間と体力をつかうことでもあります。親族との関係は良好であるが、負担はか…

死後事務委任契約を結ばれる方とは  3

■ 親族と交流がない これも非常によくあるパターンです。親兄弟といった親族がいるが、長く疎遠になっていたり、過去にいろいろ揉め事があって絶縁のような状態になっているケースです。親族の力は借りたくない、親族へ財産も一切渡したくない、たぶんしてく…

死後事務委任契約を結ばれる方とは  2

■ 兄弟がいない 子供がおらず、親がすでに亡くなっている場合は、兄弟に頼まざるをえないということになりますが、一人っ子であれば頼れる親戚もいないことになります。つまり法定相続人がだれもいないという事になります。 また親が亡くなっておらず高齢だ…

死後事務委任契約を結ばれる方とは  1

死後事務委任契約を検討される方、また必要とされる方はどのような方なのでしょうか?■ 子供がいない 看取りや死後事務は自分より若く、最も身近な親族である子供が担うというのが一般的でしたが、少子化であったり、未婚率の上昇などから子供がいないという…

孤独死について 8 二つ目の問題 事例

この事例では、悪い人は誰も出てきていません。甥御さんに迷惑をかけないように、少しでも遺産を残そうとした叔父さん、善意から保証人となり、死後の手続きもした甥、部屋を提供した家主さん。 ただこういった状況でも孤独死は、悲劇を生み出してしまうので…

孤独死について 7 二つ目の問題 事例

そんな中 叔父さんはなくなり、不幸にも孤独死で遺体の発見が遅れました。特殊清掃を行わなければならない状況でした。相続人が他にいなかったため、甥御さんが全ての手続きをし、残された家財道具の処分なども行いました。 一息つく間もなく、甥御さんが家…

孤独死について 6 二つ目の問題 事例

こういう事例もあります。 ひとりぐらしの叔父さんの賃貸住宅の入居時の保証人をたのまれた甥御さん。そのお礼にと 残せる遺産はわずかだがすべて甥御さんにとしていました。相続人も他にいません。叔父さんも迷惑はかけないようにと借金もせず慎ましく暮ら…

孤独死について 5 二つ目の問題

不動産オーナーにとっても原状回復するための費用や清掃に大きな費用が掛かります。この清掃は特殊清掃といい専門の業者が入って、特殊な薬剤をつかっての消臭、床材などは全部張り替えないといけない状況になったりもします。 またそういった事故物件になっ…

孤独死について 4 二つ目の問題

二つ目の問題は、孤独死が発生してしまうとすぐに発見できずに、数週間ひどいときには何か月もたってから発見されるという事が起こってしまうという事です。そのような悲惨な現場というのも衝撃的な事実ではありますが、遺体の腐敗が進行してしまうとその不…

孤独死について 3 一つ目の問題

孤独死の多くは都市部で発生しており、毎日新聞の発表によると全国の政令都市で亡くなった人の3.3%が引き取り手のない遺骨として、保管されているようです。その中でも多いのが大阪で市内の死者の約10%にも上ると言われています。 地域によっても差があり…

孤独死について 2 一つ目の問題

ここで気になるその費用についてですが、亡くなった方の遺留品中に現金や有価証券があればそれを充て、足りなければ市町村が立て替えします。ただし 孤独死を迎える単身者は、費用を弁済してくれる親族などがいないケースが多く、結果的に都道府県、市町村な…

孤独死について 1 一つ目の問題

孤独死の増加が増えているというお話をさせていただきましたが、このことがもたらす大きな問題が二つあります。 一つは、引き取り手のない遺体、遺骨の増加です。これは先日テレビの特集でもやっていました。本人の氏名又は本籍地・住所などが判明せず、かつ…

死後事務委任を考える 6 背景を考えてみる 孤独死

孤独死をふせぐため、地域行政でも見守りや安否確認など積極的に行い始めています、ただこれは単身高齢者を主に対象としたもので、「地域の気になるお年寄り」に向けてのものだといえます。 ここで見落とされがちなのが、働き盛り世代の孤独死です。まさかと…