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豊中の遺言 相続専門行政書士   お役にたてれば 幸いです。

死後事務委任

尊厳死宣言公正証書 ① 背景

あまり聞きなれないものかもしれませんが、尊厳死宣言公正証書についてです。 最近の医学の進歩により、以前だと命が助からなかった場合でも、助かることが多くなっています。遷延性意識障害(いわゆる植物状態)となって、生命維持装置によりその後長く生き…

死後事務委任契約の内容 ⑫

あと必要な解約作業としては、 ◎電気・ガス・水道などの公共サービス ◎固定電話、携帯電話、インターネット契約 新聞、クレジット契約などなど 会社勤務をされていた場合は、退職の手続きなんてゆうのもあります。 後は、行政機関の手続きになります。◎国民…

死後事務委任契約の内容 ⑪

物件の引渡しのために必ず必要なのが、居宅内の遺品撤去になります。死後事務委任の場合は、遺品整理業者に荷物の量、状況などを確認してもらい、見積もりを行なったうえで、後日実作業にかかってもらいます。 通常は、遺された遺族でされることもあるかもわ…

死後事務委任契約の内容 ⑩

葬儀・火葬が完了したら、いよいよ各種契約の解約などの手続きを進めていくことになります。 亡くなった方が賃貸住宅に居住していた場合は、賃貸借契約を解除し、大家さんや不動産管理会社に明け渡します。最速でもむこう1カ月間の家賃は必要になります。な…

死後事務委任契約の内容 ⑨

遺言執行者にとって、相続人への通知は義務になります。死後事務委任 受任者についても必要です。 相続人特定のため、戸籍謄本を取得する際、併せて戸籍の附票も取得して住所地も確認し、遺言執行者及び受任者に就任した旨の通知書(遺言書、委任契約書の写…

死後事務委任契約の内容 ⑧

委任者(遺言者)の相続財産(執行費用)の払戻を受け、これを管理するための銀行口座を開設します。これは専門家に依頼せず、親族で死後事務をされる場合でも作っておいたほうが良いと思います。自分の財産と故人の財産を明確にわけ、その金銭の流れを明確…

死後事務委任契約の内容 ⑦

死後事務の執行、遺言執行の両方で、委任者(遺言者)の死亡を証明する資料として必要なものが、死亡の記載のある戸籍(除籍)謄本です。できるだけ速やかに取りたいところですが、死亡届の提出からだいたい1週間程度で取得が可能になります。 申請書には、…

死後事務委任契約の内容 ⑥

葬儀が終わった段階で、遺骨の埋蔵・収蔵・散骨を行ないます。時期についてはいつまでということはありません。火葬完了後は、速やかにその手はずを整えていきます。 生前に永代供養墓、納骨堂などの契約をしている場合は、寺院や霊園に連絡して、手続きの申…

死後事務委任契約の内容 ⑤ 

死後事務委任の受任者は、葬儀での喪主の役割を担います。葬儀社との連絡調整、参列者への対応、遺骨の収骨など。葬儀日程を決定するためには、火葬場の空き状況や休業日を確認してからとなります。民営の斎場では、慣例として友引を休業にしているケースも…

死後事務委任契約の内容 ④

病院を出る前にやっておかないといけないことは支払いです。ただ 退院時に直ちに支払いを全て行わないといけないというわけではありませんので、状況によっては少し猶予を持ってもらうことも可能です。 後は故人から依頼された関係者に死亡通知を行なったり…

死後事務委任契約の内容 ③

遺体の搬送を行なった後は、葬儀社との段取りの打ち合わせです。ある程度は事前に見積もりをもらっていると思いますので確認とはなりますが、それなりの時間は必要です。 少し前後しますが、病室内の私物引取りを行ないます。遺体の搬送を行なったあと、直ち…

死後事務委任契約の内容 ②

死亡診断書の受領と死亡届の受領を行ないます。死亡届の届出人となれるのは、同居の親族、その他の同居者、家主、地主又は家屋若しくは土地の管理人、同居の親族以外の親族、後見人、保佐人、補助人及び任意後見人と定められています。 届出書の提出は、誰が…

死後事務委任契約の内容 ①

これまでは、死後事務委任契約に関する背景、社会的な状況、それと必要とされる対象者について述べてきました。ここからは死後事務の具体的な内容についてご説明していきます。ご自身が親族の死後事務をされる場合の参考にしていただいても良いかと思います…

死後事務委任が必要な方 ⑥

◎身近な親族が高齢の場合 身近な親族が、同性代の兄弟や、おじ、おばなどの高齢者しかいない場合、「多岐に渡る死後事務の負担をかけさせられない」「必要な事務をこなすことは無理だ」といった切実な悩みを抱えています。高齢だけではなく、疫病や障害をお…

死後事務委任が必要な方 ⑤

◎親族が遠方に住んでいる。 先のお話とは違い、親族関係は良好なのだが、その親族の居住地が遠方であるため死後の事務ができないというケースがあります。 子供はいるが、長期の海外赴任中ですぐには日本に帰ってこれない。国内であったとしても、すぐに帰れ…

死後事務委任が必要な方 ④

◎親族と交流がない子、親、兄弟等がいるが、長らく疎遠にしている。過去にいざこざがあり絶縁状態であるというケースも多くあります。 原因は様々あるかとおもいますが、「親族は自分の後始末をしてくれないだろう」とか「親族の力は絶対借りたくない」とい…

死後事務委任が必要な方 ③

この世帯構成とは別に、この単身者、二人暮らし世帯に係る親族関係を見ていきたいと思います。この関係が満たされていれば、死後事務委任の必要はないといってよいと思います。 ◎子供がいない 少子化の大きな流れは、止めることが出来ず現実問題として、子供…

死後事務委任が必要な方 ②

二人暮らしの属性を見ていくと以下になります。・夫婦二人暮らし世帯・同性カップル世帯・親一人・子一人世帯・兄弟二人暮らし世帯どちらか一方が亡くなると、残る一方は単身者になる「おひとりさま予備軍」です。自分亡き後の残されたパートナーのことを考…

死後事務委任が必要な方 ①

では 死後事務委任を考えておいたほうがいい方とはどのような人でしょうか?自分が該当していないとしても、身近にそういった方がいるかいないかを頭に入れておくことは必要かもしれません。 本人の世帯構成としては、大きく分けて「単身者」と「二人暮らし…

死後事務委任契約について ⑥ 背景

こういった孤独死を何としても回避したいというかたが増えてきています。報道などでも孤独死の実態が取り上げられたりしたこともあり、「周りの方に迷惑をかけたくない」「ちゃんとした死を迎えたい」という気持ちを持つ方が、死後事務委任契約を準備されて…

死後事務委任契約について ⑤ 背景

二つ目は、遺体の腐敗による不動産の損傷という問題です。遺体の腐敗が進行してしまうと、異臭や害虫が発生したり、遺体からでた体液によって床材などの物件が損傷してしまうらしいです。 不動産オーナーにとっては、その清掃や原状回復費用が多大にかかって…

死後事務委任契約について ④ 背景

孤独死の増加が引き起こす問題が二つあります。 一つ目は引き取り手のいない遺体・遺骨の増加です。本人の氏名などがわからず、かつ遺体の引取り手のない死者については市町村が遺体を火葬して保存、官報公告等に載せて引き取り手を待つということになります…

死後事務委任契約について ③ 背景

単身者の増加とある種因果関係が認められるのが、孤独死(孤立死)の増加です。誰にも気づかれずに死亡すること、具体的には、日常生活の中で突発的な体調変化や疫病、ケガによって自室内で死亡するような場合です。 孤独死というものは主に高齢者の問題とし…

死後事務委任契約について ② 背景

単身者の増加には、生涯未婚率の上昇が密接に関係しています。 生涯未婚率は、1990年の統計では、男性5.57%、女性4.33%でした。2015年には男性23.37%、女性14.06%らしいです。結婚を望まない人、結婚できない人がこれだけ年々増加しているというのが、今…

死後事務委任契約について ① 

まずは小難しくその定義から委任者(本人)が(一般的に)親族以外のものである受任者に対し、葬儀、火葬、納骨等の葬送、その他、自身が亡くなった後に必要な諸手続き(法律行為・準法律行為を含む)をすることを委託する契約 となります。 死後の手続きに…

終活を助ける その他の契約

任意後見契約とは別にその前後を守る契約もあります。これは必要に応じて検討されればよいと思います。参考までに列記します。 ◎見守り契約認知症の兆候や身体の不調に速く気付くため、定期的な面会(数カ月に1度程度)を行うもの。 ◎死後事務委任契約葬儀が…

生前整理という考え方⑦

このシリーズの最後になりますが、荷物の整理とともに必要なことが、自分自身の人生の振り返り、現在の自分、周りの大切な人を含めての分析・評価、そして3年後、5年後に向けてのことを考えることになります。 今までやりたかったけどできてないこと、それを…

生前整理という考え方⑥

仕訳けたあとに残る思い出の箱ってどれぐらいのサイズがいいんでしょうか? 目安としては、ミカン箱サイズです。よくドラマなんか見てると、異動が決まったサラリーマンや公務員が大事そうに抱えている私物の箱みたいなイメージでしょうか。両手で抱えられる…

生前整理という考え方⑤

【迷い】 思い出として残すのか、それともなくしてしまうのか?判断に困ったら、「迷い」に分類しましょう。判断の目安は8秒がいいらしいです。5秒では短すぎて後悔する、10秒では長すぎて決断ができなくなる。。。とのことです。 迷いに分類されたものは、…

生前整理という考え方④

【いらない】 現在使っていなくて、使う予定のない物です。一見割り切りやすそうですが、思い出という要素が加わってくると難しくなります。父親にもらった万年筆、今時万年筆なんて使うことはないかもしれませんが、いらないとは判断しにくい。そんなことは…