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死後事務委任契約について ⑤ 背景

 二つ目は、遺体の腐敗による不動産の損傷という問題です。遺体の腐敗が進行してしまうと、異臭や害虫が発生したり、遺体からでた体液によって床材などの物件が損傷してしまうらしいです。
 不動産オーナーにとっては、その清掃や原状回復費用が多大にかかってしまい、また借主側の心理的な影響から新たな入居者が決まりにくいという物件になってしまうという大きな損失になってしまいます。
 実際このようなことから、身寄りがない単身者、特に高齢者に部屋を貸すのをためらう不動産オーナーが増えてきているといわれています。