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2023-01-01から1年間の記事一覧

遺言執行者について 1

清算型遺言で遺言執行者の責務と重要性を述べたので、あわせて遺言執行者についてご説明をしたいと思います。 遺言執行者は、遺言内容を実現するために職務を担い様々な手続をしていきます。 遺言執行者は、遺言書で指定されるか、相続人の申出により家庭裁…

清算型遺言とは何ですか?  2

清算型遺言で遺言執行者が実行する職務はいかになります。【不動産の占有、管理】 遺産のなかでも大きなものとして不動産があります。これを売却換価するにあたって、しっかり管理する必要があります。相続人の誰かが勝手に登記し売却しないようにする必要が…

清算型遺言とは何ですか?  1

これもおひとり様遺言では良くある形式の遺言書です。遺産を全て売却換金して、その換価したお金からすべての債務(税金や葬儀費用など)を弁済した後、その残額を相続人に分配したり寄付したりといったものです。 清算型遺言は、遺言者の意思の元 実行すべ…

遺言で寄付をする場合 3 注意点

寄付するにあたっての注意点は、まず相手先に寄付をうけることができるのかの確認です。 多くの団体では、金銭のみの受付です。不動産をそのまま寄付として受け付けるところは少ないと思われます。また親族間で紛争がありそうとかその寄付には遺留分侵害額請…

遺言で寄付をする場合 2 相手先

寄付の相手先としては、◎自分が住んでいたり出身である地域の自治体(市区町村、都道府県)◎自分がお世話になっていた団体(病院や介護施設)、趣味の団体な◎出身学校(大学や高校)◎自分が信じる宗教団体、お寺や神社◎社会貢献団体 ユニセフや赤十字など ペ…

遺言で寄付をする場合 1

おひとり様の遺言のところでも少しお話しましたが、今回は寄付を前提とした遺言書についてです。相続人がいなかったりした場合 原則 国へ財産はいきます、また相続人がいれば疎遠であろうと仲が悪かったであろうとそちらにいきます。それはイヤだと考える方…

ペットの世話を依頼する遺言 5

ただし遺言書は、遺言者からの一方的な意思表示という形式のものですので、事前に相手先に了解を得ておく必要があります。また遺言執行者には、その負担履行がしっかりされているか確認をしてもらう必要もあります。 最後に このペット飼育についてどうして…

ペットの世話を依頼する遺言 4

②と③は、相手との契約関係を結ぶという事ですので、今回は①の遺言書でペットの飼育をお願いするという説明をしていきたいと思います。 負担付き遺贈という遺言書は、ペットの飼育をしてもらう代わりに自分の遺産の中から金銭などを贈与するという事です。負…

ペットの世話を依頼する遺言 3

では遺言書でペットに関して記載していくにあたっては、まず誰に頼むのかというのが最初にして最大の難問となります。愛するペットが安心して余生を送れる、安心して任せられる相手というのが必要です。相続人の中から選ぶのか、友人や外部の人間から選ぶの…

ペットの世話を依頼する遺言 2

まず前提として、ペットは法律上「物」として扱われます。「まっなんてヒドイっ」と思われるかもしれませんが仕方がありません。しかし生きているものですので、法的には飼育者にはいろいろな責任がありますし、出来る限りその動物が命を終えるまで適切に飼…

ペットの世話を依頼する遺言 1

かわいいですよね、ペット。ネコやイヌなどは長年飼っていると人格を持っているのかというぐらい気心が知れてきます。 犬も猫も家で飼っていると平均寿命は15年前後と言われています。60代70代以上の人がペットを飼い始めた場合、ペットの方が長生きするとい…

関連で墓じまいについて 3

遺言書の中で墓じまいを遺言者が示唆することによって祭祀主宰者としては、墓じまいを進めやすくなることもあります。どうしても墓じまいについては、家族、親族のそれぞれの考え方想いがありまとまりをつけにくいのですが、亡くなった方の意思を尊重したい…

関連で墓じまいについて 2

墓じまいを行うにあたっては、まず現在のお墓の埋葬証明書、そして新たな遺骨の受け入れ先の受入証明書(使用許可証)が必要です。役所への改葬許可申請などの手続きも必要です。(散骨などは除く) 墓石を撤去して更地にするための業者手配もあります、がこ…

関連で墓じまいについて 1

墓じまいとは、現在もっているお墓を撤去して、埋葬されている遺骨を取り出して、墓地管理者に返すことを言います。その際には更地にして返すことになります。 現在、永代供養墓を設ける寺院が増えてきています。最新の設備を備えたもの(立体駐車場のような…

関連で葬儀や埋葬方法について 3

埋葬方法についてもいろいろこだわりや変化があります。先祖の墓には入りたくない人も増えています。永代供養のあるお寺におねがいしたり、海洋散骨、樹木葬などを希望されるかたもいらっしゃいます。 大阪には一心寺というお寺があり、ここは宗派問わず合葬…

関連で葬儀や埋葬方法について 2

こういったことを防ぐため、葬儀や告別式、埋葬方法などの希望は、エンディングノートに書いておくか近親者にしっかり伝えておくか、おひとり様などの場合は特に 死後事務委任契約を結びしっかりと実現に向けての準備をしておく必要があります。 最近の傾向…

関連で葬儀や埋葬方法について 1

葬儀や埋葬方法について、遺言者としてはいろいろ希望もあるかと思います。しかし遺言書で書けることは一方的なお願いですので実行してもらえるのかどうかは不安です。また遺言書が最初からオープンにされていれば別ですが、もう葬儀がおわったしまった後に…

遺言での祭祀承継 5

ただ遺言で祭祀承継者に指定されたからといって、絶対しないといけないという法律的な義務が発生するわけではありません。放棄することもできるわけです。 また承継者がどのような方法で行っていくのかも裁量に任されていますので、遺言でどれだけ特定されて…

遺言での祭祀承継 4

では今はどのように祭祀主宰者が決められるかという事ですが、①被相続人(遺言者)兼 現祭祀主宰者の指定②慣習③家庭裁判所の審判の順番によって決められます。ここに入っていませんが、現在では親族間での押し付け合いというのもあるかと思います。押し付け…

遺言での祭祀承継 3

祭祀主宰者というのは、この祭祀財産を守っていく人ですね。昔なら家督相続を受けた人物(後継ぎの長男?)でしょうか。家督相続をうけた人というのは、全財産を引き受けますので、その一部として当然だったのかもしれません。財産の中からその費用も十分捻…

遺言での祭祀承継 2

祭祀財産とは、正確にゆうと系譜、祭具、墳墓の3種類を言うらしいです。今の時代あまりすべてが揃っている家庭というのも少ないような気がしますが。 個別にみていくと系譜というのは、家系図みたいなイメージですね。祭具というのは、位牌や仏壇など、墳墓…

遺言での祭祀承継 1

祭祀承継というのは、仏壇や遺骨、お墓などを引き継ぐという事ですね。こういったものは、財産に含まれず相続税の対象とはなりませんが、残された家族にとっては結構大きな問題です。維持 管理のための費用も掛かりますし、自分たちの子供にも負担させること…

遺言による認知 5 蛇足

遺言者に取ってみると長年 忸怩たる思いで生きてきたのかもしれません。自分自身の子供がいるのを知っていたがなにもしてやれなかった、そういった後悔が遺言認知に現れることも有るかもしれません。しかし残された相続人や認知された子にとって大きな影響を…

遺言による認知 4 蛇足

蛇足かもしれませんが、残された配偶者や子供にとってこの遺言認知はかなり大きな波紋となります。仲の良かった家族にとっては、不信感や焦燥感があるだろうし、仲の悪かった家族であったとしたらそのリベンジ感でさらに溝が深まるかもしれません。 相続人が…

遺言による認知 3

認知によって法律上の父子関係が成立すると、その効果は出生の時に遡ります。つまり法律上の親子として相続権が発生するわけです。なので他に子がいた場合もその子と同一の権利を持つという事になります。 もしすでに遺産分割協議が終了した後に遺言書が見つ…

遺言による認知 2

遺言での認知の方法ですが、役所に届ければ効力が発生します。このときに父子関係の証明はいらず、届出だけです。(DNAでの証明なんてこともいらないという事ですね)この場合の抗力は届出をした時からではなく、遺言者が死亡して、遺言の抗力が発生したとき…

遺言による認知 1

遺言でも認知ということが可能です。認知というのは、結婚していない相手に生まれた子を自分の子ですよと認めることです。これをすることで親子(父子)関係が成立し、相続権も発生します。母親の場合は実際に出産しますので、主に父親がするものという感じ…

遺言による相続人の廃除 5

遺言での廃除の難しいところは、遺言執行者へ遺言者からしっかりとその廃除理由や証拠などを引き継いでおく必要があることです。遺言が実行されるのは、何年後かわかりません。その時にも使用できる証拠でなければなりません。 例えば、虐待を受けたときの診…

遺言による相続人の廃除 4

この申し立ては、遺言で行う場合は遺言執行者のみがすることができます。申し立てが行われ裁判所での審判となると遺言執行者と廃除を求められる相続人双方からの主張書面と証拠が提出され、審判がくだされることになります。ただし廃除された相続人に子供が…

遺言による相続人の廃除 3

ポイントとしては、それらの廃除要件が家族の共同生活関係を破壊してしまうぐらいのものであることが必要になります。精神的、身体的、経済的なダメージという事ですね。それが一時的なものか継続的なものか?修復が可能かどうか?といったこともあわせて判…