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豊中の遺言 相続専門行政書士   お役にたてれば 幸いです。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

不動産の基礎知識 不動産には4つの価格がある? 3 路線価

【路線価】 路線価とは、相続税及び贈与税における土地等の計算基準として国税庁が定めるものです。毎年1月1日を評価時点として、7月に公表されます。 路線価は土地そのものの価格ではなく、道路の価格です。所有地が接している道路の価格に土地の面積を…

不動産の基礎知識 不動産には4つの価格がある? 2 公示価格

【公示価格】 公示価格とは、国土交通省の土地鑑定委員会が地価表示法に基づいて決定するものです。毎年1月1日時点における地域の標準的な地点(標準地)を選定、その正常な価格を決定し。3月ごろに発表(公示)します。 日本の土地取引における適正価格…

不動産の基礎知識 不動産には4つの価格がある? 1

不動産を相続するにあたって、必ず知っておく必要があるのが不動産には4つの価格があるという事です。不動産価格を表す言葉として、「一物四価」という言葉があります。一つのものに4つの異なった価格があるという事です、それだけ土地の価格というのは複…

相続財産としてみたときの不動産 2

ただ賃貸経営には維持管理費や修繕費などのコスト、固定資産税などの税金、空室が発生した場合予定していた収益を生まない場合もあります。運営会社に依頼することも出来ますが、その手数料コストは必要になります。 その他のデメリットとしては、遺産分割が…

相続財産としてみたときの不動産 1

相続財産として不動産を見たとき、現金や株式などの金融資産とは違った性質があります。 うまく活用すればキャッシュを生む財産となるとゆうことです。老後の資金を豊かにするため、自身のもつ不動産をアパート、マンション、ビルや駐車場に変え、賃貸経営を…

相続財産に家・土地がある方は要注意です。1-4

もう一つ 事前に確認・把握しとかないと面倒ですよという事例。◎実家は代々土地持ちで、多くの不動産を所有している。ゆくゆくは大きな財産が入ってくると思っていたが、そのあたりあまり詳しく親に聞くことも無いまま相続の時期が訪れてしまった。 そんなな…

相続財産に家・土地がある方は要注意です。1-3

また建築基準法は1950年の制定以来、何度か改正されているので、親が家を建てた当時は基準を満たしていたものが、現在の基準に照らすと違法ということもあり得ます。そのことが原因で、売れにくくなったり、値段が大幅に下がったりするということがしばしば…

相続財産に家・土地がある方は要注意です。1-2

まず登記簿上の面積と実際の面積が違っているということも少なくありません。そんなことがあり得るのかとも思いますが、先祖代々引き継いできた土地などで測量技術が進んでなかった時期に登記申請していたなどが理由の一つとして挙げられます。 ここで困った…

相続財産に家・土地がある方は要注意です。1-1

『不動産の相続についてはトラブルがつきもの』といっても過言ではありません。 相続する不動産について情報や知識が足りない場合、葬儀が終わり遺産分割をいざはじめようした時から相続税申告期限の10カ月まで時間がないなんてことも起こり得ます。配偶者…

相続問題 先送りは厳禁です。1-3

相続について事前に考えることも無く、いざ遺産分割の段階になって相続人が権利を主張しあう。こうなってくると相続手続がどんどん長期化複雑化してきます。 遺産が現金をはじめとする金融資産だけだったとしたらまだ取り分さえきまればゴールへ近づいていき…

相続問題 先送りは厳禁です。1-2

相続する遺産の所有権をもっていたのは、当然ながら被相続人(亡くなった方)です。どう処分するのかは本来所有者が決めるべきだと思いますし、その方がもらう側も納得しやすいところもあるかと思います。 少し昔まで家督相続というものがあり、家父長制によ…

相続問題 先送りは厳禁です。1-1

親の代の遺産相続、家・土地がある方が多いのではないでしょうか?特有の問題点がいろいろありますので、この機会に確認をお願いします。【相続問題を後回しにしてしまう】 相続問題を後回しにするというのは、不動産だけの問題ではなく、預金 株 借金含めて…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 2-3 実家 売る?売らない? 

しかし長男 次女は、その希望を聞き入れるつもりはありません。自分たちの置かれた状況を考えると金銭としての遺産が欲しかったのです。 「どうして二人ともこんなひどいことを私にゆうようになったのか?」 幼いときから一番面倒をみてきたつもりだった長女…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 2-2 実家 売る?売らない? 

すでに結婚して家をでていっていた長男と次女の意見は「この家を売って均等に財産を分けよう」という事でした。ちょうど長男、次女ともに住宅ローンや子供の学費に資金が必要だったのです。 長女の希望としては「ここを出なければいけなくなったら、自分と子…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 2-1 実家 売る?売らない? 

もう一つ 事例のご紹介です。長女、長男、次女の3人兄弟姉妹のお話です。昔は家族仲良く暮らしていた家に、今は両親と長女が住んでいます。長女は、離婚後家に一人娘とともに帰ってきました。残りふたりは別に住んでいます。 そうこうしてるうちに両親が他…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 1-4 不動産が共有だった!!

「自分にももらう権利がある。売ったお金の4分の1は当然もらう、そうでないなら承諾書に印鑑は押さないから。」旦那さんの弟は、そうきっぱりと言いました。 母親と子供たちは、昔からこの父親の弟と付き合いがあり、「優しい 気のいいおじさん」と思ってい…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 1-3 不動産が共有だった!!

旦那さんの兄弟4人のうち2人とは長らく疎遠になっており、居所を探し連絡を取ることが大変でした。そのうちの一人は亡くなっており、その子ども二人が代襲相続者になります。もう一人は海外在住者、この承諾書のやりとりにも労力と時間を費やすことになり…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 1-2 不動産が共有だった!!

旦那さんはその土地を自分の父親から受け継いだ土地に家を建てたのですが、その土地は旦那さんの兄弟4人の共有名義になっていたのです。 不動産屋さんからは「共有名義になっているので、名義人全員の承諾が必要です。それなしには不動産の売却も出来ません…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 1-1 不動産が共有だった!!

遺された不動産が共有名義であることが発覚したという事例です。旦那さんがなくなり、奥さんと子供二人がいました。子供たちはすでに独立しており、母親一人で住んでいます。子供たちは父親の遺産はすべて母親が相続するという事で納得していました。子供た…

不動産の相続はトラブルが多いのです。-5

遺された財産のうち金融資産がほとんどなく、不動産がたくさんあった場合相続税の支払いに苦労するということもあります。 相続税の支払いは、被相続人がなくなられてから10カ月後には行わないといけないですが、遺産分割内容が決まってから不動産の売却を…

不動産の相続はトラブルが多いのです。-4

遺された財産のうち金融資産がほとんどなく、不動産がたくさんあった場合相続税の支払いに苦労するということもあります。 相続税の支払いは、被相続人がなくなられてから10カ月後には行わないといけないですが、遺産分割内容が決まってから不動産の売却を…

不動産の相続はトラブルが多いのです。-3

相続税評価額である路線価が同じだったとしても、土地の形状、接道条件、近隣の環境、建物の古さ新しさ、修繕の必要性などなどその実勢価値は変わってきます。 不動産の価値は、買い手と売り手の関係で決まるので、客観的な尺度で測ることがとても難しいとい…

不動産の相続はトラブルが多いのです。-2

相続財産のすべてが預貯金や株式、投資信託などの金融資産であれば、無用なトラブルは避けることができます。法定相続分によらない分配割合で揉めている場合は別ですが、分けるという事に関してはスッキリ切り分けることができます。 問題は不動産です。不動…

不動産の相続はトラブルが多いのです。-1

日本の相続財産のメインは不動産です。 以前 このブログでも「うちには争うほどの財産がないから大丈夫」というお話で、家庭裁判所の調停では75%が5000万以下の財産で揉めてるんですよというお話をしました。 そしてその内訳の半分弱が土地・家屋といっ…

家族信託について 17

どのような仕組みにもメリット・デメリットは存在します。その中で他の相続手法といかに組み合わせていくかというのがポイントになってきます。 家族信託と成年後見、遺言、生前贈与、生命保険など 様々ありますが、ご家族のおかれた状況によって何を当ては…

家族信託について 16 デメリット その5

あと個人的に思うところですが、家族信託のキーになってくる受託者たる親族の確保というのが今後も可能なのかどうかという点です。 少子化が進み、その受け皿となる者の絶対数は減る一方です。 受託者に求められているものは、財産管理や場合によっては資産…

家族信託について 15  デメリット その4

家族信託がまだまだ新しい仕組みで、税務上・判例上の取り扱いが確定していないというところも不安材料の一つではあります。恐らく法律上はこういう解釈になるであろうということは想像できるのですが、判例といった指針になるものがまだまだ少ないので、慎…

家族信託について 14 デメリット その3

一部税務メリットが受けられないということもあります。 一つが「損益通算の禁止」という点です。 受託者である子が管理する信託不動産と、信託財産に入れていない(親自身が管理する)所有権の不動産とを併用して持っている場合、信託不動産において年間を…

家族信託について 13 デメリット その2

家族信託の設計や信託契約書は、複雑かつ難解なところがあります。体系的に信託法や民法を学ばすあやふやな知識で、また現状ある商事信託をそのまま利用した契約書などの転用では大きな失敗が生じる可能性もあります。 また家族間での意思疎通、仕組みへの理…

家族信託について 12  デメリット その1

家族信託のデメリットについてもお伝えしていきます。 初期コストがかかるという点です。①専門職のコンサルティング報酬②公証役場の手数料③司法書士の登記手続き報酬④登録免許税・登記事項証明書等の実費 とこの辺りの費用が掛かってきます。専門職のコンサ…