ママちゃり行政書士 遺言 相続専門でやっとります!

豊中の遺言 相続専門行政書士   お役にたてれば 幸いです。

遺産分割

特別の寄与 1

相続権のない「長男の嫁」にも介護の貢献度しだいでは遺産請求が可能に! 週刊誌のような見出しですが、民法改正によってあらたな制度ができました。特別の寄与分と呼ばれるものです。今までは、相続権がなかった配偶者の奥さんは、旦那さんを通してしか遺産…

遺産分割協議 法定相続人に認知症の方が・・・ どーする? 4

A もう一つの方法としては、遺産分割協議を急いで行わないという方法もあります。母親が死亡したのち先の分と合わせて遺産分割協議をする方法です。遺産分割協議については、期限があるわけではありませんので、このような方法も可能です。あえて数次相続と…

遺産分割協議 法定相続人に認知症の方が・・・ どーする? 3

A ではどうするべきなのか? 二通りの選択肢があります。一つは、母親に成年後見人をたてるという方法です。 成年後見人が母親代理人として遺産分割協議に参加します。内容が母親にとって法定相続分より良い内容になっていれば、問題なく協議は成立します。…

遺産分割協議 法定相続人に認知症の方が・・・ どーする? 2

A 遺産分割協議の大前提は、法定相続人の意思に基づくという事です。なので 意思能力のない母親は遺産分割協議に参加することはできません。当然のことながら、法定相続人の親族が同意し、考えたハートフルな協議案だったとしても許されません。本人に成り代…

遺産分割協議 法定相続人に認知症の方が・・・ どーする? 1

Q 父親が死亡し、母、姉、妹の3人が法定相続人。ただ母親が認知症で、日常的な判断能力がない状況です。姉・妹の二人では遺産分割協議の内容は合意しています。母の実印、印鑑証明は持っているのですが、母親を署名を代筆、押印することはやはりまずいでしょ…

相続問題 先送りは厳禁です。1-3

相続について事前に考えることも無く、いざ遺産分割の段階になって相続人が権利を主張しあう。こうなってくると相続手続がどんどん長期化複雑化してきます。 遺産が現金をはじめとする金融資産だけだったとしたらまだ取り分さえきまればゴールへ近づいていき…

相続問題 先送りは厳禁です。1-2

相続する遺産の所有権をもっていたのは、当然ながら被相続人(亡くなった方)です。どう処分するのかは本来所有者が決めるべきだと思いますし、その方がもらう側も納得しやすいところもあるかと思います。 少し昔まで家督相続というものがあり、家父長制によ…

相続問題 先送りは厳禁です。1-1

親の代の遺産相続、家・土地がある方が多いのではないでしょうか?特有の問題点がいろいろありますので、この機会に確認をお願いします。【相続問題を後回しにしてしまう】 相続問題を後回しにするというのは、不動産だけの問題ではなく、預金 株 借金含めて…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 2-3 実家 売る?売らない? 

しかし長男 次女は、その希望を聞き入れるつもりはありません。自分たちの置かれた状況を考えると金銭としての遺産が欲しかったのです。 「どうして二人ともこんなひどいことを私にゆうようになったのか?」 幼いときから一番面倒をみてきたつもりだった長女…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 2-2 実家 売る?売らない? 

すでに結婚して家をでていっていた長男と次女の意見は「この家を売って均等に財産を分けよう」という事でした。ちょうど長男、次女ともに住宅ローンや子供の学費に資金が必要だったのです。 長女の希望としては「ここを出なければいけなくなったら、自分と子…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 2-1 実家 売る?売らない? 

もう一つ 事例のご紹介です。長女、長男、次女の3人兄弟姉妹のお話です。昔は家族仲良く暮らしていた家に、今は両親と長女が住んでいます。長女は、離婚後家に一人娘とともに帰ってきました。残りふたりは別に住んでいます。 そうこうしてるうちに両親が他…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 1-4 不動産が共有だった!!

「自分にももらう権利がある。売ったお金の4分の1は当然もらう、そうでないなら承諾書に印鑑は押さないから。」旦那さんの弟は、そうきっぱりと言いました。 母親と子供たちは、昔からこの父親の弟と付き合いがあり、「優しい 気のいいおじさん」と思ってい…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 1-3 不動産が共有だった!!

旦那さんの兄弟4人のうち2人とは長らく疎遠になっており、居所を探し連絡を取ることが大変でした。そのうちの一人は亡くなっており、その子ども二人が代襲相続者になります。もう一人は海外在住者、この承諾書のやりとりにも労力と時間を費やすことになり…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 1-2 不動産が共有だった!!

旦那さんはその土地を自分の父親から受け継いだ土地に家を建てたのですが、その土地は旦那さんの兄弟4人の共有名義になっていたのです。 不動産屋さんからは「共有名義になっているので、名義人全員の承諾が必要です。それなしには不動産の売却も出来ません…

不動産をめぐる相続トラブル事例集 1-1 不動産が共有だった!!

遺された不動産が共有名義であることが発覚したという事例です。旦那さんがなくなり、奥さんと子供二人がいました。子供たちはすでに独立しており、母親一人で住んでいます。子供たちは父親の遺産はすべて母親が相続するという事で納得していました。子供た…

不動産の相続はトラブルが多いのです。-5

遺された財産のうち金融資産がほとんどなく、不動産がたくさんあった場合相続税の支払いに苦労するということもあります。 相続税の支払いは、被相続人がなくなられてから10カ月後には行わないといけないですが、遺産分割内容が決まってから不動産の売却を…

不動産の相続はトラブルが多いのです。-4

遺された財産のうち金融資産がほとんどなく、不動産がたくさんあった場合相続税の支払いに苦労するということもあります。 相続税の支払いは、被相続人がなくなられてから10カ月後には行わないといけないですが、遺産分割内容が決まってから不動産の売却を…

不動産の相続はトラブルが多いのです。-3

相続税評価額である路線価が同じだったとしても、土地の形状、接道条件、近隣の環境、建物の古さ新しさ、修繕の必要性などなどその実勢価値は変わってきます。 不動産の価値は、買い手と売り手の関係で決まるので、客観的な尺度で測ることがとても難しいとい…

不動産の相続はトラブルが多いのです。-2

相続財産のすべてが預貯金や株式、投資信託などの金融資産であれば、無用なトラブルは避けることができます。法定相続分によらない分配割合で揉めている場合は別ですが、分けるという事に関してはスッキリ切り分けることができます。 問題は不動産です。不動…

不動産の相続はトラブルが多いのです。-1

日本の相続財産のメインは不動産です。 以前 このブログでも「うちには争うほどの財産がないから大丈夫」というお話で、家庭裁判所の調停では75%が5000万以下の財産で揉めてるんですよというお話をしました。 そしてその内訳の半分弱が土地・家屋といっ…

代襲相続とは? 3

代襲者となれるのは、現実的には、被相続人の「孫」又は「ひ孫」及び「兄弟姉妹の子」ということになります。なお被相続人の直系尊属及び配偶者が代襲(逆代襲)することは認められておりません。 ちなみに代襲者は相続開始時に少なくとも胎児として存在して…

代襲相続とは? 2

代襲相続の趣旨としては、相続開始以前に相続人が相続権を失った場合に、その相続人の直系卑属の期待権を保護することを目的としたものです。 被相続人の子に代襲原因が発生すれば、被相続人の孫が代襲相続人になりますが、この孫についても代襲原因が発生す…

代襲相続とは? 1

代襲相続とは・・・①相続の開始以前に相続人となるべき子・兄弟姉妹が死亡し、又は②相続人に欠格事由があり、若しくは③相続人が廃除されたため相続権を失った場合に、その者の直系卑属(代襲者)がその者に代わって相続分を相続することをいいます。 とゆう…

まだ早いので今は遺言がいらない説

遺言の有効、無効が争われる要因としてあげられるものの一つが、その時遺言書が作成できる能力があったかどうかということです。遺言書の成立要件に作成日付があります。その日に精神的な衰えがなかったか、認知症が進んでいた場合、そこが指摘される場合が…

うちは子供がいないので揉める相手もいないので遺言はいらない説 ④

遺産分割協議が行なえないと、預金の払い戻し、不動産登記といった相続手続ができません。その手続きが長期にわたってしまうと残された配偶者の生活にも支障をきたすことになってしまいます。 遺言書なんて必要ない方も確かにおられますが、ご自身がそうなの…

うちは子供がいないので揉める相手もいないので遺言はいらない説 ③

もう一つの注意点は、配偶者双方の兄弟がどれだけいるのかの把握です。遺言書さえ作っていれば遺留分の回避が兄弟姉妹には出来ますが、作っていなければ、遺された配偶者の方が途方に暮れてしまうような状況にもなりかねません。 危険なポイントとしては、◎…

うちは子供がいないので揉める相手もいないので遺言はいらない説 ②

まず注意しないといけないのは、離婚歴があり、前婚でお子さんがいるパターンです。また婚姻はしていないが、認知しているお子さんがいるパターンもそうです。 配偶者と子供で法定相続割合が半分なので、遺言書を作成していないと半分の財産を失うことになり…

うちは子供がいないので揉める相手もいないので遺言はいらない説 ①

この説は、意外と知らない大きな落とし穴があるので要注意です。確かに配偶者には、必ず相続分が発生します。ただしすべてとは限りません。他にほ法定相続人がいないかどうかしっかり確認するべきです。 遺言を作らないままでいるとその法定相続分そのまま失…

うちは家族仲がよいので遺言なんていらない説 ①

これも良く言われるセリフです。 家族仲が良い理由が その要(かなめ)になっている親がいたから成り立っていたということも考えられます。亡くなった後に噴出してくるものとして、「昔 ○○だけ援助してもらっていた」や「私が一番親の面倒を見ていた」などが…

うちは財産が少ないから遺言なんていらない説 ③

家庭裁判所による遺産分割事件の認容・調停成立件数(平成29年)は、全7,520件で 1,000万円以下の件数は2,413件で全体の約35%。5,000万円以下の件数になるとは5,697件で、全体の約75%もの割合を占めます。 つまり財産の多少の問題ではなく、逆に少ない中…