保管制度は、遺言を残すということについて従来の欠点を補完するいい制度だと私は思っています。コスパがいいのが私好みです。士業の先生で、公正証書よりこちらを推している方は見たことがありませんが。公正証書の場合、残す財産額、相続人の数によって手数料が変わります。証人二人の人件費も合計で1万円～2万円追加されます。（手数料けっこう大きい金額です、５万6万ざらです）
以前は、専門家が自筆ではなく公正証書を勧める決まり文句は、①検認不要、保管が確実といわれてました。②専門家内では、公証人が入るのでダブルチェックができて 安心というのも言われていました。
①については今回の制度を使えばクリアされます。
また②については、いや専門家なんでしょという気がしますが、遺言書作成にあたっている先生の中には、手続きは理解しているが、遺言書の各事例 判例や本質的な機能を理解していない方も多いのだと思います。
一生に一度、自分の全財産を託す遺言書、そしてそれが残された方たちを幸福にも不幸にもするトリガーになるという意識をもって専門家は誠心誠意作成に関与すべきだと思います。
