つぎに家族信託でどのような財産を託すことができるのかということに関して見ていきたいと思います。
財産管理のそもそものニーズは、財産の持ち主が認知症などにより財産の管理・運用・処分ができなくなった場合それが凍結されるのを回避したいという事にあります。金融機関や不動産としては、認知機能を失った方が行う不適切な財産管理により生じる、自社に対する損害賠償を避けたいという意向がとても強いです。なので所有者本人が認知症などであると判明した場合は、資産を動かせないような対応をとることになります。
そういった不都合を避けるためにも家族信託という公的な契約をしっかり組み立てておくという必要性が出てきます。