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家族信託について 11 メリット 不動産の共有

 不動産を複数の子供に平等に相続させたいと望まれる方は多くいます。登記簿上 共有として登記することも可能です。
 しかし不動産を共同相続することはあまりお勧めできるものでありません。特に配偶者や子のいる兄弟同士で不動産を共有することは、将来その兄弟自身が死亡した後、その不動産持ち分の権利が分散して、共有関係がより複雑になりかねません。共有者の中に認知症の方や海外住まいで連絡が取りづらい方、疎遠な方がいた場合 大規模な変更や売却など意見をまとめるのが大変で手間とコストが大きくかかります。
 信託の場合は、「財産的価値」と「財産の管理処分権限」を分離することができます。財産の持ち主を複数の兄弟姉妹(受益者)にしておいて、その管理を担うのを一人(受託者)に集約することができます。こうしておくことで、賃料収入といった利益の分配は公平に行い、財産の運用は円滑に行っていくという希望が実現できます。