ここで少し本題とは離れますが、注意しておかなければならないポイント
が一つあります。
高齢のご夫婦は、熟年離婚の危機にある人たちより、共通の趣味を持ち、
むつまじく暮らしている人たちの方が実は危ないということです。
なぜかというとどちらかが倒れると、生活が一変してしまうからです。
熟年離婚の危機にあるような人たちは、徐々にお互いの関係性が、
薄れていっているので たとえそのような状態でおひとり様になっても、
大きく崩れることは少ないのですが、逆に仲睦まじい夫婦の場合は、そ
のショックが大きくておひとり様生活が耐えられないという状況に
なるからです。
その対策として、夫婦のうちにやっておく終活があります。
別々の趣味を持つ、フルでなくていいから仕事をする、同じ価値観を
持つ人とつながりを持つなどして、それぞれの活動領域をつくっておく
ことです。特に、家のことを妻任せにしていた男性ほど、ひとりになる
と気力をなくして何もできなくなることが多いようです。