相続財産の調査も、遺産分割協議を円滑に進めるための重要な準備です。しかし実際には、この段階でつまずく方が少なくありません。
代表的なのが、「財産はこれだけだろう」という思い込みです。預貯金、不動産は把握していても、株式や投資信託、生命保険、貸付金などが見落とされることがあります。また、通帳が見当たらない口座が後から判明することも珍しくありません。
財産の全体像が見えないまま話し合いを始めてしまうと、「後出し」が原因で不信感が生まれます。「最初に聞いていなかった」「隠していたのではないか」といった疑念が、感情的な対立につながりやすくなります。
遺産分割協議は、情報の透明性が何より重要です。時間がかかっても、最初に丁寧な財産調査を行うことが、結果的に近道になります。

