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相続トラブルの原因は財産ではなく感情。③

 長女の提案は、控えめに思えますし、次女にとっても好条件のように感じます。
 ただ遠方に住む次女は、母親の日々の様子、介護の事情がわかりません。
次女がいったセリフがこれです。
「お父さんが亡くなった時、預金は1億円あったはずです。お母さんの介護にお金がかかったとはいえ、6000万円も減っているのはおかしいわ。何に使ったの?」
 次女が疑いの気持ちを持っていることは確かで、その発言は軽いものかもしれません。
 長女としても、介護に適した自宅にするためのリフォームなど言い分はあるかもしれません。ただ自分が譲歩したつもりの提案に対して、お金を無駄遣いしたのではないか、盗んだのではないかという発言に対する怒り、いままで母親の介護をしてきたという気持ち、姉妹では私が長女であるという気持ち、いろいろなものがないまぜになって、お互いの気持ちがぶつかりあって、相続争いに発展していきます。