①引き取り手のいない遺体・遺骨の増加です。
本人の氏名、本籍地・住所が判明せず、かつ遺体の引き取り手のない死者
↓(行旅病人及行旅死亡人取扱法)
市町村が遺体を火葬して遺骨を保存、関包広告等により引き取り手を待つ。
費用は、遺留品に現金、有価証券があればそれで補完し、なければ市町村で立替、見つかれば相続人に請求という形になります。ただ引き取り・弁償する人が圧倒的に少なく、市町村が負担することが多いようです。毎日新聞の調査によると 全国の政令市で2015年度に亡くなった人の約3.3%が引き取り手のない無縁仏として弔われているらしいです。さらに驚くべきこととして、大阪市ではその割合が約10%にのぼるとのことです。直葬(火葬のみの葬儀)を行い低廉な納骨堂に遺骨を安置した場合でも、費用は20万から25万。大阪市の場合は、単純計算で年間7億から8億円を財政負担していることになります。社会全体のコストとしても大きいですね。