2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧
配偶者と子がいる場合の法定相続分は2分の1ずつ。配偶者と父母であれば3分の2と3分の1です。 しかしこれは法律上の基準にすぎず、必ずその割合で分けなければならないわけではありません。相続人全員が合意すれば、割合は自由に決めることができます。 たと…
法定相続人には順位があります。常に相続人となるのは配偶者です。それに加えて、第1順位は子、第2順位は父母などの直系尊属、第3順位は兄弟姉妹と定められています。 ここで重要なのは「同時に全員」ではなく「順番」であるということです。子が一人でもい…
相続が始まると、最初に確定しなければならないのが「相続人」です。相続人とは、亡くなった方の財産や借金を法律上引き継ぐ立場にある人をいいます。 しかし「家族だから当然相続人になる」とは限りません。長年介護をしてきた長男の妻や、事実婚のパートナ…
遺産分割協議を経験した多くの方が口にされるのが、「もっと早く準備しておけばよかった」という言葉です。相続は、起きてから対応するよりも、生前から備える方がはるかに負担が少なくなります。 遺言書の作成や、家族での事前の話し合いは、争族を防ぐ有効…
相続手続きでは、複数の士業が関わることがあります。それぞれの役割を正しく理解しておくことは、適切な専門家選びにつながります。 例えば、相続人同士の争いが激しく、法的な主張や交渉が必要な場合は、弁護士の関与が不可欠です。不動産の名義変更につい…
遺産分割協議の場面で、行政書士は「中立的な整理役」として重要な役割を果たします。特定の相続人の代理人として争うのではなく、手続き全体を俯瞰しながら、必要な準備や書類作成を支援します。 相続人調査や財産調査、遺産分割協議書の作成は、行政書士が…
遺産分割協議が無事に終わり、「これで一段落」と思った矢先に、新たな財産が見つかるケースがあります。相続後に判明した預貯金口座や、名義が被相続人のままになっていた不動産などが代表例です。このような場合、原則として、その財産について再度遺産分…
相続の場面で非常に多いのが、介護をめぐる不満が遺産分割協議の場で一気に噴き出すケースです。「自分だけが親の面倒を見てきた」「他の兄弟は何もしてこなかった」という思いは、長年積み重なっていることが少なくありません。 介護の苦労は、金銭的な評価…
遺産分割協議で多くの方が悩まれるのが、「相続人の一人が話し合いに応じてくれない」というケースです。連絡をしても返事がない、話し合い自体を拒否されるといった状況では、協議は事実上ストップしてしまいます。 このような場合、感情的に相手を責めても…
遺産分割協議書を作成したにもかかわらず、「その協議は無効です」「もう一度やり直してください」と言われてしまうケースは、決して珍しくありません。多くの場合、内容そのものではなく、手続きや前提条件に問題があります。 典型的なのが、相続人の一部が…
遺産分割協議書が完成しても、署名・押印が正しく行われていなければ意味がありません。ここでの不備も、意外と多いポイントです。署名は、相続人全員が自署するのが原則です。誰かが代筆したり、印刷した名前に押印するだけでは、後から有効性を争われる可…
遺産分割協議書の中でも、特に注意が必要なのが不動産と預貯金の記載方法です。ここでの記載ミスや省略は、後の手続きを止めてしまう原因になります。 不動産については、登記簿の記載どおりに正確に書くことが原則です。所在地や地番、家屋番号などを自己判…
遺産分割協議がまとまり、いよいよ遺産分割協議書を作成する段階に入ると、「何を書けばよいのか分からない」という声を多く聞きます。協議書には、法律上最低限押さえておくべき基本事項があります。まず必要なのは、被相続人の氏名・最後の住所・死亡日で…
話し合いがまとまったら、その内容を形にするのが「遺産分割協議書」です。遺産分割協議書は、相続人全員の合意内容を証明する、非常に重要な書面です。 口約束だけでは、後から「そんな話はしていない」と言われてしまうリスクがあります。特に、不動産の名…
相続の現場で頻繁に見られるのが、「思い込み」によるトラブルです。たとえば、「長男だから多くもらえる」「同居していたから家は自分のもの」といった考えは、法律上は当然に認められるものではありません。 こうした思い込みは、悪意がなくても相手を深く…
相続財産の調査も、遺産分割協議を円滑に進めるための重要な準備です。しかし実際には、この段階でつまずく方が少なくありません。代表的なのが、「財産はこれだけだろう」という思い込みです。預貯金、不動産は把握していても、株式や投資信託、生命保険、…
遺産分割協議を始める前に、必ず行わなければならないのが「相続人調査」です。誰が相続人なのかを正確に確定しない限り、遺産分割協議はスタートラインにすら立てません。 相続人は、戸籍をたどって法律上判断されます。現在の戸籍だけを見て「この人たちだ…
相続の話し合いは、必ずしも相続人同士が直接顔を合わせて行う必要はありません。関係性が悪化している場合、直接の話し合いがかえって状況を悪くすることもあります。 そのような場合には、第三者を介するという選択肢があります。専門家が間に入ることで、…
遺産分割協議がこじれる原因は、「お金の問題」そのものよりも、「気持ちが軽視された」と感じることにある場合が多くあります。 例えば、事前の説明もなく話し合いが一方的に進められたり、決まった内容を後から知らされたりすると、「自分は大切にされてい…
遺産分割協議でよく見られる対立には、いくつかの典型的なパターンがあります。代表的なのが、「同居していた相続人」と「別居していた相続人」との間の対立です。 同居していた側は「親の面倒を見てきた」という思いが強く、別居していた側は「財産は平等に…
遺産分割協議において最も避けたいのが、いわゆる「争族」の状態です。争いに発展すると、精神的な負担が大きくなるだけでなく、解決までに時間と費用がかかり、結果として誰も得をしないケースが少なくありません。 争いを避けるために大切なのは、「自分が…
遺産分割協議が難航する最大の理由は、法律の問題よりも感情の問題であることがほとんどです。長年の家族関係、親への思い、不公平感、介護への不満など、さまざまな感情が一気に表面化します。 一方で、法律は非常に淡々としています。誰が相続人で、どの割…
遺産分割協議には、必ず相続人全員が参加しなければなりません。この「全員参加」という原則は、相続手続きを進めるうえで最も重要で、かつ見落とされがちなポイントです。 一人でも相続人が欠けた状態で作成された遺産分割協議書は、原則として無効になりま…
相続の相談で多いのが、「遺言書がない場合、どうなるのですか?」という質問です。遺言書が存在しない場合、相続は法律で定められた相続人全員による遺産分割協議で進めることになります。ここで重要なのは、相続人の一人でも欠けると、手続きが一切前に進…
相続が発生したとき、「遺産分割協議」という言葉を初めて耳にする方は少なくありません。遺産分割協議とは、亡くなった方(被相続人)の財産を、誰がどのように引き継ぐのかを、相続人全員で話し合って決める手続きです。 法律では、遺言書がない場合、原則…
秘密証書遺言や危急時遺言は、特殊な事情がある場合に限って意味を持つ制度です。 便利そうに見えても、実務上は無効リスクや手続負担が大きく、結果的に相続人を困らせてしまうこともあります。 多くの場合、公正証書遺言や自筆証書遺言で十分対応できるケ…
危急時遺言が問題になるのは、突然の事故や急病で意思表示が困難になった場合です。 例えば、重篤な病状で入院中に意識が急変したケースなどが挙げられます。ただし、証人の確保や記録方法に不備があると、後から無効と判断される可能性があります。 また、…
危急時遺言とは、病気や事故などにより、通常の方法で遺言を作成する時間的余裕がない場合に認められる特別な遺言です。 死亡の危険が迫っている状況で、証人の立会いのもと口頭で遺言内容を伝え、それを証人が書き留める方法などがあります。極めて例外的な…
