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相続問題 先送りは厳禁です。1-3

 相続について事前に考えることも無く、いざ遺産分割の段階になって相続人が権利を主張しあう。こうなってくると相続手続がどんどん長期化複雑化してきます。
 遺産が現金をはじめとする金融資産だけだったとしたらまだ取り分さえきまればゴールへ近づいていきます。親族内に遺恨が残ったり、その後疎遠になったりする場合もありますが、とりあえず終わります。問題なのは不動産が含まれていた場合です。そのあたりをこの後見ていきます。



 

相続問題 先送りは厳禁です。1-2

 相続する遺産の所有権をもっていたのは、当然ながら被相続人(亡くなった方)です。どう処分するのかは本来所有者が決めるべきだと思いますし、その方がもらう側も納得しやすいところもあるかと思います。
 少し昔まで家督相続というものがあり、家父長制によって長男が遺産・人間関係すべてを引き継いでいました。遺産をもらう代わりに、家族・親族の保護・お墓など承継を担うという重責を果たす役割を果たしていました。
 今はその制度も廃止され、兄弟姉妹や配偶者にも平等に遺産相続が行なわれるようになりました。つまり平等の権利が発生するという事になり、権利の主張が争族を生むようになってしまったのです。そのうえで分けにくい、正確な価値が捉えにくい不動産は相続を争族に換える火種となってしまう要素を持っているのです。

 

相続問題 先送りは厳禁です。1-1

  親の代の遺産相続、家・土地がある方が多いのではないでしょうか?特有の問題点がいろいろありますので、この機会に確認をお願いします。
【相続問題を後回しにしてしまう】
 相続問題を後回しにするというのは、不動産だけの問題ではなく、預金 株 借金含めて注意が必要です。親の死を話題にするということは、なかなかに難しいところがありますよね。特に子供の側から親の死後の話をするというのはそれまでの関係性も大きく影響しますが、「縁起でもない」「親不孝だ」と捉えられないようにする必要があります。最近ではNHKの特集なんかの影響で終活について抵抗が薄れてきているようにも思えますが。

 

不動産をめぐる相続トラブル事例集 2-3 実家 売る?売らない? 

 しかし長男 次女は、その希望を聞き入れるつもりはありません。自分たちの置かれた状況を考えると金銭としての遺産が欲しかったのです。
 「どうして二人ともこんなひどいことを私にゆうようになったのか?」
 幼いときから一番面倒をみてきたつもりだった長女としては、納得のいかない展開です。思い出深い実家に住んでいた長女と実家から離れて暮らす長男・次女ではその考え方のベースにそもそも違いが生じてしまっていたのでした。

不動産をめぐる相続トラブル事例集 2-2 実家 売る?売らない? 

 すでに結婚して家をでていっていた長男と次女の意見は「この家を売って均等に財産を分けよう」という事でした。ちょうど長男、次女ともに住宅ローンや子供の学費に資金が必要だったのです。
 長女の希望としては「ここを出なければいけなくなったら、自分と子供の住む家が無くなってしまう。思い出も多いこの家を残したい。預金はいらないからこの家に住まわしてほしい。」という事でした。

 

不動産をめぐる相続トラブル事例集 2-1 実家 売る?売らない? 

 もう一つ 事例のご紹介です。
長女、長男、次女の3人兄弟姉妹のお話です。
昔は家族仲良く暮らしていた家に、今は両親と長女が住んでいます。長女は、離婚後家に一人娘とともに帰ってきました。残りふたりは別に住んでいます。
 そうこうしてるうちに両親が他界、相続が発生しました。残された財産は預貯金が1000万円、自宅は3000万円の時価があります。この相続財産をめぐって3人の兄弟姉妹間で争いが始まりました。